振動計測関連機器 制振材料とその性能測定について (PDF) 振動計測・解析分野で、「制振」「制振材料」という用語が使われています。制振とは、振動エネルギーを熱エネルギーに代えることにより振動の鋭さを制御してゆこうとするもので、今まで主流であった「防振」の剛性変更・振動絶縁などによるものとは基本的に考え方が異なります。制振という考え方で、振動を出来るだけ抑えて、より快適な環境を創造してゆこうとするものです。今回、この「制振」に的を絞り、制振の意味や防振との違いから、制振材料の測定方法、並びに測定に当たっての注意事項等をここにまとめてみました。振動分野に関わる方々、特に制振・防振に携わっている方々には、通読されることをお勧めいたします。 1.制振 2.制振材料 3.損失係数 4.制振性能の測定法 5.半値幅法 周波数応答関数の虚数部から半値幅法で損失係数を求める方法 周波数応答関数の実数部から半値幅法で損失係数を求める方法 6.減衰率法 7.インピーダンス法 8.非共振法 9.制振性能試験法に関する規格 10.制振性能の試験法 11.片持ち梁法 1. 試験片の選定 2. 片持ち梁法ブロック図例 3. 片持ち梁法の損失係数測定精度 4. 片持ち梁法の注意事項 5. 片持ち梁法に使用する機器の選択 12.中央加振法 1. 中央加振法の特長 2. インピーダンスヘッド 3. 中央加振法の共振・反共振 4. 中央加振法の誤差要因 13.片持ち梁法と中央加振法の選択 14.各試験法より求めた損失係数の比較 15.マスキャンセル 16.FFT のズーム分析の必要性 17.ズーム解析とマスキャンセル 18.極零モデルを用いたカーブフィットによる 損失係数の測定 1. はじめに 2. 極零モデル 3. カーブフィットに用いる誤差関数 4. モデルデータへの適用 5. 当カーブフィット手法での実測例 19.二点吊り法 20.損失係数の振動モード依存性 21.正確な周波数応答関数を得るために 1. スウェプトサン信号 2. マルチサイン信号 3. 合成インパルス 4. ランダム信号 22.損失係数測定の際使用する窓関数について 23.ヤング率等の計算 ■ 無垢材料 ■ 2層型複合板の場合 ■ 両面貼り複合板(上下同一制振材使用) ■ サンドイッチ型複合板(制振鋼板)の剪断弾性率と損失係数 24.粘弾性材料の物理特性 1. 温度周波数換算則 2. WLF 方程式 25.換算周波数ノモグラム 1. 換算周波数ノモグラムの作成 2. ノモグラムの作成手順 3. ノモグラム作成時の注意点 4. 換算周波数ノモグラムの読み方 26.逆U字プロット 27.損失係数の近似式 28.ヤング率の近似式 29.制振合金の歪みに対する損失係数の測定 30.参考文献 31.補足資料 「片持ち梁法に使用する電磁加振器 (電磁検出器)の特性について」 1. 電磁検出器のインピーダンス特性 2. 電磁検出器の速度検出レスポンス及び直線性測定 3. 電磁加振器の加振力レスポンス及び直線性 4. 結論