31. 補足資料
片持ち梁法に使用する電磁加振器(電磁検出器)の特性について
1.電磁検出器のインピーダンス特性
MP-910とMP-912の外観形状は同一です |
測定方法
2種類(公称直流抵抗値:850〜950ΩのMP-910、公称直流抵抗値:85〜105ΩのMp-912)の電磁検出器を測定。
電磁検出器にシリーズにセメント抵抗1Ωを挿入し電流検出し、電圧との周波数応答関数を測定した。図1参照
この結果かなり大きくインピーダンスが変わることがわかった。
MP-910とMP-912ほぼ平行ではあるが、MP-910を使用した場合は、インピーダンスが高いので、接続計器のインピーダンスに気をつける必要があり、電磁加振器として使用する場合は通常のパワーアンプでは、加振力不足が予想される。
高域でいずれもインピーダンスが下がっているのは、コイルの容量成分によるものと考えられる。
図1 |
2.電磁検出器の速度検出レスポンスおよび直線性測定
測定ブロック図を図2に示す。
- 速度検出の周波数レスポンスを図3に示す。(レーザーバイブロとの周波数応答関数)周波数特性はかなりフラットであるが、これはセンサー性能なので(加振器として使用したのではないので)反力は起きないと判断して、弱い取付治具を使用したためと考えられる。
- その振動速度に対する直線性を図4〜図7に示す。 損失係数測定にはMP-910、MP-912共充分な性能であることがわかった。正規化速度とは、検出器の出力電圧が鉄片との検出距離に非常に敏感なため比較のために、各検出器で測定した最大出力を100%として正規化したものである。
図2 |
図3 |
図4 |
図5 |
図6 |
図7 |