“Sensing”とは、物理現象を電気信号に変換することです。小野測器は電圧・電流・光・磁気・静電容量など、広範な物理原理を使い分けて用いることにより、多種多様なセンサーを開発、提供してきました。なかでもレーザ光を使った光“Sensing”技術は、従来は測ることが困難であった箇所を非接触で測ることを実現してきました。この技術は、IC、液晶、光ディスク、ハードディスクといったエレクトロニクス製品だけではなく、自動車や航空機など多くの製品の高品質化を支えています。
“Sensing”された電気信号を音響・振動・回転・速度・変位・トルク・流量など、人々が理解できる形で表現すること、それが“Measurement”の技術です。センサーから得られた情報をデジタルデータに変換し、そこから各種解析処理を行い、数値やグラフなどさまざまな形で表現することにより、人間が判断するための多くの情報を提供していきます。従来であれば見えなかったものを見えるようにすることにより、多くの製品の高機能化を手助けし、工業分野の産業発展に貢献しています。
正確な計測を行うためには、計測するための条件をつくり出す必要があります。それを自由に行うのが“Control”技術です。小野測器では自動車の車両テストやエンジンテストのための制御装置をはじめとし、騒音や振動のアクティブ制御に至るまで、多彩な制御手法やノウハウを蓄積しており、計測シーンに合わせた高精度な制御技術を提供することができます。
どんなに優れた計測技術を持っていても、それが活かされるフィールドがなければ社会に貢献できません。計測屋である私たちの技術によりお客様がどのような製品づくりを実現するか、まで追求してこそ、私たち小野測器の存在価値、そして自らの成長があると考えます。小野測器のテクノロジーを活かせる機会は世の中にたくさんあり、その場に“Consulting”という形で自ら携わることにより、小野測器の技術を広く社会に浸透させ、時代の進化を担っていきます。
近年はコンピュータが高性能化し、コンピュータ上での設計、シミュレーション評価が当たり前になりつつあります。実機によるテストから生じる時間や手間を省くためです。計測や試験に豊富なノウハウを蓄積している小野測器としては、コンピュータシミュレーションに使用したモデルを使用し、試験対象の一部しかなくても製品全体をイメージした試験を実現できるような技術の開発にも取り組んでいます。