くるま開発

Osocpe 動画再生機能(OS-0281)を利用した車両ドア閉まり音の比較事例

Oscopeは動画再生オプションの追加により、利用用途が大幅に広がりました。 音声データと映像データを並べて比較することにより、現象の理解と評価を行いやすくなります。
また、シンクロナイザの機能を使用することにより、ビデオカメラと計測器の収録データのスタート位置を簡単に合わせることができます。 本例では、この動画インポート機能を利用した車両ドア閉まり音の比較事例をご紹介いたします。


システム構成


シンクロナイザ機能について

Oscopeにビデオカメラでの収録データとDS-3000での収録データをそれぞれインポートします。 ビデオカメラとDS-3000は、非同期にデータを収録したので、HT-5500のパルス信号の時刻位置が一致しません。



「シンクロナイザ」では、ビデオカメラで収録したHT-5500の信号と、DS-3000で収録したHT-5500の信号を選択します。



ご覧のように、「シンクロナイザ」を使えば、2つのファイルの時刻ズレを 合わせることができます。

解析結果

A車 計測部位: 運転席(車室内) 右耳位置付近
映像モニタ
ラウドネス(時間×周波数カラーマップ)
ラウドネス(瞬時周波数)
B車 計測部位: 運転席(車室内) 右耳位置付近
映像モニタ
ラウドネス(時間×周波数カラーマップ)
ラウドネス(瞬時周波数)


5 kHz と 45 Hzでのラウドネスの比較


 

※ ラウドネスグラフでの値と聴いた印象が一致した

機器構成

    型名 品名
1 DS-3000シリーズ ESUFEEL
(4ch FFTセット)
◆DS-3204 4chメインユニット
◆DS-0321 FFT解析機能
◆DS-0350 レコーディング機能
◆USB3.0 ケーブル(2 m)
2 トリガー検出 HT-5500 デジタルハンディタコメータ
3 データ解析処理 OS-2740
OS-0281
-
Oscope2 音質評価パック
動画再生オプション
PC
4 音声検出 MI-1235
MI-3111
マイクロホン
プリアンプ

ポイント

  • 音質評価解析(ラウドネス)と、ドア閉まり音の状況(映像)を合わせて確認することが出来ます。
  • 映像モニタは最大4つ同時に表示することができ、様々な角度からの現象を映像で確認することができます。
  • 映像情報があるので、ドアを閉める速度が変わった場合の音色やドアの振動の状態などを比較することも可能です。
  • 映像モニタと瞬時ラウドネス解析結果、および音データを合成したアニメーションファイル(AVI形式)を作成することができます。

自社の設備や測定ツールを利用した、自動車の評価試験や音響・振動試験(出張測定含む)をお引き受けします。
また、お客様の困り事や課題に対するコンサルティングもお引き受けします。 課題設定から、現象把握、効果確認まで、お客様の解決プロセスをご支援します。

詳しくはこちらのページを参照ください。

最終更新日:2017/12/12