音質評価パック OS-2740 は、当社の時系列データ解析ツール「Oscope 2」に 音質評価ソフトをプラグインしたパッケージです。従来の音の周波数分析やオクターブ分析に加え、心理音響パラメーターである「ラウドネス」「シャープネス」「ラフネス」 「変動強度」「AI」「トーナリティ」の6つの物理量で音を定量化・数値化します。
録音したデータを時間軸で比較評価したり、音質パラメーターの演算結果を二次処理したりすることで、対象となる音の特長抽出のための新たな独自パラメーターを作り出すことができます。
「Oscope 2 OS-2740 音質評価パック」を使用することにより、製品の音の品質向上や、検査コスト削減、また製品開発期間の短縮等を図ることができます。
特長
6つの音質評価パラメーターで音データを数値化
6つの音質評価パラメーターを演算、主観的評価を数値化します。不快などの感覚をもたらす因子がどこにあるのかを明らかにします。
簡単なマウス操作で時間軸編集が可能
マウスでのドラッグ、または数値入力することで、指定した範囲の部分削除・切り取り/振幅レベルの増加減/テーパー処理などの編集が簡単に行えます。また、ファイルの合成/リサンプリングも可能です。
IIRフィルター機能により収録したデータに対し周波数フィルターを通過させた音をリアルタイムで試聴出来るため、設計した様々な形のフィルター通過音の再解析が可能です。
コンピュータのハードディスクに直接録音 - 特別な録音機器は必要ありません
複数ファイル、複数条件の比較によるスムーズな分析が可能
Oscope の大容量データ処理・データマイニングを活用し、効率的でスピーディなデータの分析・評価を可能にします
DIN45631/A1 非定常音ラウドネスに対応
音質評価 0.1 Bark 表示機能
事例1 ノイズの低減を効率的に行えます
エンジンサウンドなどに混じってノイズが発生している場合、FFT解析ではノイズレベルをどの程度下げれば気にならなくなるかは分かりません。これに対し、ラウドネス解析を行えば、エンジンサウンドのマスキング効果を利用して、効果のある低減レベルを設定することができます。
※エンジンサウンドのマスキングカーブの閾値からノイズの目標低減レベルを“3 sone = 15 dB”と具体的に求めることが出来る。
事例2 見えなかったノイズが見えてきます
暖気運転前に時間変動ノイズが発生していても、暖機運転後(エンジンが暖まった状態)ではノイズは聞こえなくなるような場合、時間変動成分に着目した変動強度解析を行えば、オクターブ解析で見えなかったノイズの正体が見えてきます。
価格/仕様/動作環境
最終更新日:2016/02/05