GPS速度計 LC-8300A 2025年7月 UPDATE
新機能
1. データガバナンス強化
試験結果の真正性を迅速かつ明確に把握できるとともに、試験後の評価作業の効率化にも貢献します。
設定内容の全出力
計測および演算結果に影響を及ぼす設定内容をすべて保存・印刷する機能です。
後から設定内容を確認できるだけでなく、試験結果が恣意的に操作されていないことを証明する手段としてもご利用いただけます。

精度レベル判定結果の記録
データファイル内に精度レベルの判定結果(Precision)を記録する機能です。
計測結果が各種自動車試験法規で規定された精度基準を満たしているかを一目で確認できるようになります。

トリガー要因の記録
トリガーの発生要因をデータファイルに記録する機能です。
どのトリガーによって計測が開始・停止されたかを後から確認できるため、試験が正しく実施されたことを明確にし、結果の信頼性を高めることができます。

ABS試験向けの機能強化
必要なオプション LC-0833 軌道表示ソフト
車両の逸脱量(横流れ量)およびヨー角の変化量(車両傾き角)を計測・表示・保存できるようになりました。
ABS試験において、目視による主観的な判断ではなく、計測器による定量的な評価が可能となることで、試験結果の真正性と再現性が向上します。

2. 操作性向上
お客様からいただいたご意見をもとに、操作性や視認性などの使いやすさを追求しました。
IMUゼロ調整機能
X/Y/Z軸の加速度およびロール・ピッチ・ヨー角の値をゼロに調整する機能です。表示器やアプリ上のボタン操作により、その瞬間の状態をゼロ点として設定できます。これにより、重力加速度(-9.8 m/s²)や、IMUの傾きによって生じるズレを後処理で補正する必要がなくなり、作業の手間を軽減します。

表示器へのファイル名表示
計測終了後に、表示器にファイル名が表示されるようになりました。これまで更新時刻など限られた情報で行っていた走行データとの紐づけが、より簡単かつ確実に行えるようになります。

データファイル読み込み上限の拡張
アプリケーションソフトウエアで読み込めるデータファイルのサイズ上限を大幅に拡張しました。実路試験など長時間の計測データもスムーズに取り扱えます。
(従来バージョン) 65,000点 (約10分50秒*) (新バーション) 500,000点 (約83分20秒*)
* 100 Hzサンプリングの場合
3. オプション機能のリニューアル
特長
1. 安定計測
抜群の安定性を実現する2つの理由
衛星捕捉性能向上
従来比約4倍の高感度GPS/GLONASS 受信機を採用。従来機種と比較して衛星捕捉性能が大幅に向上し、計測中に衛星捕捉が途切れる心配がなくなりました。また、車室内へのアンテナ設置も可能です。
GPSとIMU(慣性計測ユニット)の融合
GPS からの速度情報だけでなく、IMUによって補正することで、電波の受信が不安定な環境においても安定した計測を実現。
また、衛星捕捉状態が良好でも絶えずIMUによる速度補正を行っているので、GPS単独の場合と比較して非常になめらかな速度出力が可能です。

* 上図は衛星捕捉とIMUによる補正のイメージです。必ずしも製品の精度や衛星補足数を保証するものではありません。また、車種や走行環境によっては、衛星捕捉数が減少し、計測が不安定となる場合があります。
ますます広がる活用シーン
さまざまな試験環境に
テストコースのように広く開けた場所はもちろん、木々やビルなどによって電波障害が起きやすい市街地や高架下通過時でも、衛星のロストに煩わされることなく安定した計測を行うことができます。
また、信号待ちなど車両停車時には、速度表示は 0 km/h で止まります。表示のふらつきはありません。
* 走行環境によっては、衛星捕捉数が減少し計測が不安定となる場合があります。
幅広い試験ニーズに
GPSアンテナは、車のルーフ上に取り付けるほかに、車室内に設置することも可能*。
走行抵抗性能など、幅広い試験ニーズにご活用いただけます。


* 車種や走行環境によっては、衛星捕捉数が減少し、計測が不安定となる場合があります。
* 高い距離精度が要求され、なおかつ急な加減速を伴う試験の場合は、アンテナをルーフ上に設置してください。
こんな試験シーンにうってつけ
騒音試験
風切り音に影響を与える機材は取り付けたくない
惰行試験
アンテナやケーブルによって空気抵抗を増やしたくない
実路試験
実路でも安定した試験を行いたい
ボディに目立つものを取り付けたくない
荒天時の試験*
降雨、降雪時にアンテナを気にせず試験をしたい など
* アンテナは保護等級IP67。荒天時に車外(ボディ)に設置することも可能です。
2. 高応答
急加速、急制動でも
GPSとIMUの情報を融合して演算することで、高精度で高応答な速度計測を実現しました。急加速、急制動でも正確に速度を計測することが可能。加速試験や制動試験、操縦安定性など過渡応答の精度が求められる試験に最適です。当社独自の演算アルゴリズムにより、応答性と安定性や低ノイズを両立しています。


3. コンパクトなボディ設計
さまざまな試験車両に
LC-8120 と比較して体積比約 60 % の省スペース化を実現しました。 さらに、IMUを本体に内蔵して省配線化。ストレージ機能を速度計本体に搭載することにより、LC-8300A GPS速度計本体と周辺機器のみのシンプルな構成(本体試験モード:PCレス)での試験が可能に。 また、GPS速度計本体試験機能オプションを追加すれば、加速性能、制動性能などの法規に適合した試験を、PCレスで実施することができます。
四輪はもちろん、二輪や農機・建機など、設置スペースが限られる車両にもご使用いただけます。

手のひらサイズの小型・軽量ボディ
(LC-8300A GPS速度計本体)

試験結果は LC-8300A 本体内蔵ストレージまたはUSBメモリに収録
(本体試験モードの場合)
* 外付けIMU(オプション)との接続も可能です。LC-8300A GPS速度計本体を水平に固定することが困難な場合などにご使用ください。
4. タッチパネル式表示器
使いやすい工夫が盛だくさん
車内に設置する表示器は液晶タッチパネル式。カラーモニターで走行中も見やすく、使いやすい UI です。

LC-0089A タッチパネル式表示器

タッチパネル、リモートボックスのどちらからでもSTART, STOP, RESET 操作が可能

走行中もはっきりわかる大きな表示
5. IATF 16949 に対応した JCSS 校正
小野測器は、JCSS認定事業者としてGPS速度計の校正サービスを提供しています。
JCSS校正証明書は、IATF 16949 7.1.5.3.2項の要求事項を満足しており、IATF 16949 認証を取得済みのお客様にもご活用いただけます。
事例
制動試験における減速度や制動距離、横流れ量の計測
減速度や制動距離など制動試験の評価指標の算出や、車両制動時の横流れ量の計測を行います。
主な計測項目
- 平均飽和減速度(MFDD)
- 最大減速度
- 制動距離、補正制動距離
- 制動時間
- 横流れ量

型名 | 品名 | 数量 |
---|---|---|
LC-8300A | GPS速度計 | 1 |
LC-0828N/0831 | 本体制動試験機能/加減速試験ソフト | 1 |
LC-0833 | 軌道表示ソフト | 1 |
LC-0864 | テープスイッチ | 1 |
車両運動、乗心地の評価
GPS速度計にIMU(慣性計測ユニット)を接続して、車速と車両挙動を同期計測します。
自動運転の普及により注目度の増す車両運動や乗心地の評価にご活用いただけます。
主な計測項目
- 水平速度(車速)
- 3軸加速度
- 3軸角速度
- ピッチ角

型名 | 品名 | 数量 |
---|---|---|
LC-8300A | GPS速度計 | 1 |
LC-0092 または LC-0855 |
慣性計測ユニット(IMU) または 高精度IMU |
1 |
LC-0836 | LC-8300A用IMUデータ出力機能 | 1 |
LC-0827/0831 | 本体加速試験機能/加減速試験ソフト | 1 |
CT-6710 | モータ&エンジン回転計 | 1 |
IPシリーズ | エンジン回転検出器 | 1 |
型名 | 品名 | 数量 |
---|---|---|
DS-5100 | メインユニット | 1 |
DS-0526 | 6ch 40 kHz 入力ユニット | 1 |
DS-0501 | バッテリユニット | 1 |
OS-5100 | O-Solutionプラットフォーム | 1 |
OS-0522 | FFT解析機能 | 1 |
OS-0527 | 時間周波数解析機能 | 1 |
NPシリーズ | 加速度検出器 | 1 |
電動車の走行性能評価
電動車の走行性能評価に不可欠なモーター回転速度、加減速Gなどを測る、多彩な計測器をラインアップ。
検出器の選定から、計測、収録データの解析まで一括したアプリケーションをご提供します。
型名 | 品名 | 数量 |
---|---|---|
LC-8300A | GPS速度計 | 1 |
LC-0092 | 慣性計測ユニット(IMU) | 1 |
LC-0836 | IMUデータ出力機能 | 1 |
LC-0827/0831 | 本体加速試験機能/加減速試験ソフト | 1 |
LC-0866 | 汎用入出力ケーブル | 1 |
CT-6710 または HT-6200 |
モータ&エンジン回転計 | 1 |
OM-1500 | モーター/エンジン回転検出器 | 1 |
OS-5100 | O-Soluionプラットフォーム | 1 |

実車NV試験
FFTアナライザーとGPS速度計を組み合わせて、実車NV試験を行います。
LC-8300Aのデジタル出力をDS-5000に入力してトリガーをかけ、同期収録を実行。LC-8300Aの豊富な機能を用いて自動で収録開始/停止することで、再現性よく試験を行うことができます。
型名 | 品名 | 数量 |
---|---|---|
LC-8300A | GPS速度計 | 1 |
LC-0866 | 汎用入出力ケーブル | 1 |
OM-1500 | モーター/エンジン回転検出器 | 1 |
CT-6710 | モーター&エンジン回転計 | 1 |
DS-5100 | メインユニット | 1 |
DS-0526 | 6ch 40 kHz 入力ユニット | 1 |
DS-0542 | 2ch 外部入力ユニット | 1 |
DS-0501 | バッテリユニット | 1 |
OS-5100 | O-Solutionプラットフォーム | 1 |
OS-0522 | FFT解析機能 | 1 |
OS-0523 | トラッキング解析機能 | 1 |
OS-0512 | ハードウェア接続機能 | 1 |
NPシリーズ | 加速度検出器 | 1 |
MIシリーズ | マイクロホン | 1 |

リニューアル
無線通信機能による法規認証試験の効率化
LC-0873 無線通信ユニットを介して、LC-8300A 本体と基地局PCとの間でデータを相互にやりとりします。

車外騒音試験 (R51-03, R41-04, R117-02 など)
型名 | 品名 | 数量 |
---|---|---|
LC-8300A | GPS速度計 | 1 |
LC-0873 | 無線通信ユニット | 2 |
LC-0835 | 無線通信ソフトウェア | 1 |
LA-7500 | 精密騒音計 | 1 |
SC-2500A | 音響校正器 | 1 |
CT-6710 | モーター&エンジン回転計 | 1 |
IPシリーズ | エンジン回転検出器 | 1 |
- | 車外騒音試験ソフトウェア | 1 |
惰行試験(WLTPなど)
型名 | 品名 | 数量 |
---|---|---|
LC-8300A | GPS速度計 | 1 |
LC-0873 | 無線通信ユニット | 2 |
LC-0835 | 無線通信ソフトウェア | 1 |
LC-0837 | 惰行試験ソフトウェア | 1 |
- | 気象計 | 1 |
実車燃費試験
GPS速度計と流量検出器を車載し、実車燃費(定地燃費、パターン燃費)の計測を行います。
型名 | 品名 | 数量 |
---|---|---|
LC-8300A | GPS速度計 | 1 |
LC-0832 | 燃費試験ソフト | 1 |
DF-2200 | 載型燃料流量計 | 1 |
FP-4135または MF-3200 |
車載型容積式流量検出器または 車載型流量検出装置 |
1 |
FPシリーズ | 流量・温度・圧力 信号ケーブル | 各1 |

システム構成

試験モード
実車試験でPCを車内に設置、操作するときには、何かと気を使うもの。 LC-8300A GPS速度計は、PCレスで試験可能。もちろん、PCと接続してアプリケーションソフトウェアから計測、試験を行うこともできます。 計測・試験条件や、測定車両、設置スペースなどに合わせて、フレキシブルにご使用ください。
本体試験モード(PCレス)

LC-8300A GPS速度計本体と周辺機器のみのシンプルな構成。試験条件などの設定は、タッチパネル式表示器で行います。
試験結果は、本体内蔵ストレージまたはUSBメモリに収録(CSV形式)。
試験終了後、PCにデータを移行し、アプリケーションソフトウェアでグラフ化することも可能です。

タッチパネル式表示器に試験結果を表示

収録データ例(MFDDモード)
PC試験モード

LC-8300A GPS速度計とPCをUSBケーブルで接続し、アプリケーションソフトウェアから各種試験、計測を行います。
試験や計測の実行中に、収録データをグラフで確認することが可能です。
アプリで詳細条件を設定後、USBケーブルを外してPCレス(本体試験モード)で試験を行うこともできます。

試験結果はアプリケーションソフトウェアで表示、PCに保存
*PC試験モードでは、タッチパネル式表示器に試験結果は表示されません

表示例 横流れ量の計測*
*LC-0833 軌道表示ソフト使用

表示例 Velocity Report
無線計測システム
GPS速度計と基地局との無線通信システム



LC-0873 無線通信ユニットを介して、LC-8300A 本体と基地局 PC との間でデータを相互にやりとりします。
試験車両から送信した試験結果を基地局側で直ちに確認できるので、認証試験などでは効果的。試験を効率よく進めることができます。
また、基地局側から気象観測データを LC-8300A に送信し、車内で確認することも可能です。
通信距離は 約 100 m*。最大 63台 のユニット間での無線通信が可能です。
* 電波環境による
* 100 m 以上離れた地点間での使用実績もあります。詳細は、当社販売店または営業所、お客様相談室にお問い合わせください。
試験シーンのさまざまな要望にお応えします
- 車内、車外の計測データをマージしたい
- 車内から気象計の観測データを確認、収録したい
- 車外からデータや試験結果を確認したい
- 基地局PCに計測データを随時転送したい
使用事例

製品構成
型名 | 品名 | 数量 | 備考 |
---|---|---|---|
LC-8300A | GPS速度計 | 1 | |
LC-0873 | 無線通信ユニット | 2 | |
LC-0835 | 無線通信ソフトウェア* | 1 | 無線通信に関する設定機能
区間測定試験で収録したデータのやりとり用 |
* LC-8300A GPS速度計以外の機器との無線通信については、別途ご相談ください。
* オプション試験を行う場合には、無線通信ソフトウェアの改造が必要です。
車外騒音試験やWLTP試験(惰行試験)などの各種法規試験のほか、お客様のご要望に合わせたアプリケーションを製作します。
車両試験機能
試験名称 | 概要 | 適合法規 | 必要なオプション | ||
---|---|---|---|---|---|
本体試験モード | PC試験モード | ||||
ノーマル測定 | 水平速度、水平距離 | TRIAS 46-J088R039-02 速度計試験 | (標準機能) | (標準機能) | |
区間測定試験 | 計測開始から終了の間の平均速度、最高速度、最低速度の算出 | TRIAS 99-002-01 最高速度試験 | |||
加速試験 | 発進加速 | 100 km/hや200 m、400 m到達時の時間計測
10 km/hごとや10 mごとの時間計測 |
— | LC-0827
本体加速試験機能 |
LC-0831
加減速試験ソフト |
追越加速 | 加速開始速度から加速終了速度までの時間計測
10 km/hごとや10 mごとの時間計測 |
— | |||
制動試験 | MFDD | 停止距離補正値の算出 | TRIAS12-001-01 急制動試験(5.4.2.1 停止距離測定値の補正) | LC-0828N
本体制動試験機能 |
|
平均飽和減速度(MFDD)の算出 | 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添12 乗用車の制動装置の技術基準(別紙1 制動試験および制動装置の性能 1.1.3.) | ||||
TRIAS 12-J012R013H-01 乗用車の制動装置試験 (平均飽和減速度) | |||||
UN-ECE R13-H(Annex3 1.1.2.) | |||||
TRIAS 12-R013-01 トラック、バスおよびトレーラの制動装置試験 (平均飽和減速度) | |||||
UN-ECE R13(Annex4 1.1.2.) | |||||
ABS | 最大減速度Zの算出 | — | |||
ウエット
グリップ |
平均減速度(AD)の算出 | UN-ECE R117 (Annex5 4.1.6.1.) | — | ||
フェード | 連続制動試験および高温時制動試験
における平均飽和減速度(MFDD)の算出 連続制動試験における判定 |
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添10 トラックおよびバスの制動装置の技術基準 (3.2.3.) | 特注対応 | — | |
TRIAS 12-R013-01 トラック、バスおよびトレーラの制動装置試験(附則4 1.5.タイプ-I試験, 1.7.タイプ-III試験) | |||||
UN-ECE R13(Annex4 Type-I test, Type-III test) | |||||
惰行試験 | 惰行時間の算出 | 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添42 軽・中量車排出ガスの測定方法 I JC08モード法 (別紙4 走行抵抗測定方法及びシャシダイナモメータへの負荷設定方法 3.1.1.) | LC-0829N 本体惰行試験機能 |
LC-0831 加減速試験ソフト |
|
惰行時間の算出や走行抵抗の算出、各種判定 | WLTP(UN R154)/JC08/NEDC(UN R83、UN R101)/国6(GB18352.6)/PROCONVE(ABNT NBR 10312)/SAE J2263 |
LC-0829N 本体惰行試験機能 LC-0837 惰行試験ソフト(無線基地局用) |
― | ||
燃費試験 | 定地燃費 | 平坦路を一定速度で走行したときの
燃料消費率の算出 |
TRIAS99-004-01 燃料消費率試験(定速走行) | — | LC-0832
燃費試験ソフト |
パターン燃費 | パターン走行による燃料消費率の算出 | — | |||
軌道解析 | 横流れ量の算出 | 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添12 乗用車の制動装置の技術基準(別紙4 アンチロックブレーキシステムを備えた自動車に対する試験要件 5.3.6.) | — | LC-0833
軌道表示ソフト |
|
UN-ECE R13-H(Annex6 5.3.6.) | |||||
最小回転半径の測定 | TRIAS 06-001-01 最小回転半径試験 |
仕様 / PC動作環境
LC-8300A GPS速度計
測定精度 | 水平速度 | 測定範囲/精度 | 0.1 ~ 500.0 km/h/±0.1 km/h以内
(水平速度 30 km/h 以上、衛星7個以上時、マルチパスなきこと) |
---|---|---|---|
水平距離 | 精度 | 内蔵IMUまたは外付けIMU使用時:±0.1 %
外付け高精度IMU使用時:±0.05 % (直進距離 300 m、水平速度 30 km/h 以上、衛星7個以上時、マルチパスなきこと) |
|
標準 計測項目 | 水平速度(km/h)、水平距離(m)、時間(s)、UTC時刻、衛星数、HDOP(水平精度低下率)、進行方位(°)、北方向速度(km/h)、
東方向速度(km/h)、北方向距離(m)、東方向距離(m)、緯度(dms)、経度(dms)、標高(m) |
||
オプション 計測項目 | 横距離(m)、垂直速度(km/h)、垂直距離(m)、VDOP(垂直精度低下率)、横流れ量(m)、進行距離(m)、ロール角(°)、ピッチ角(°)、ヨー角(°)、
X軸加速度(m/s 2)、Y軸加速度(m/s 2)、Z軸加速度(m/s 2)、X軸角速度(°/s)、Y軸角速度(°/s)、Z軸角速度(°/s)、勾配(%) |
||
更新(出力) 周波数 | 100 Hz | ||
一般仕様 | 電源/電力 | DC 9 ~ 28 V(非アイソレーション)、AC 100 ~ 240 V(AC アダプター使用:オプション)
/ 最大14 W (DC電源入力、付属周辺機器接続時) |
|
使用/保存温度 | 本体 | 0 ~ 50 °C / -10 ~ 60 °C
(湿度 20~80 %RH、結露なきこと) |
|
アンテナ | -40 ~ 85 °C / -40 ~ 85 °C | ||
保護等級 | アンテナ | IP67 | |
耐振動性 | 27.1 m/s 2(rms値、ランダム振動、XYZ各方向 1時間) | ||
耐衝撃性 | 500 m/s 2(作用時間 11 ms) | ||
外形寸法/質量 |
本体 | 約170 × 120 × 40 mm (突起部含まず) / 約750 g | |
表示器 | 約132 × 86 × 33 mm (突起部含まず)/ 約450 g | ||
リモートボックス | 約115 × 45 × 20 mm (突起部含まず)/ 約80 g | ||
アンテナ | Φ57 × 15 mm (アンテナ部)/ 約110 g(ケーブル含まず) | ||
出力 | 速度アナログ出力 | 範囲 | 0~10 V
(SI 単位時:0~10 V/0~500.0 km/h、 mile 単位時:0~10 V/0~250.0 mile/h ) |
負荷抵抗 | 10 kΩ以上 | ||
距離パルス出力 | 分解能 | SI単位時:10, 5, 1 mm/pulse
mile単位時:16.0934, 8.0467, 1.6093 mm/pulse から選択 |
|
出力遅れ時間 | 10 ms 以内 | ||
出力信号 | 矩形波パルス出力 Hi 5 V ±0.5 V、 Lo 0.5 V 以下 | ||
デューティ | 50 % ±10 % | ||
負荷抵抗 | 負荷1 kΩ以上 | ||
デジタル出力 | ゲート出力/速度判定出力 から選択 | ||
入力 | 電圧入力 *1 | チャンネル数 | 4 |
分解能 | 16 bit | ||
レンジ | ±20 V | ||
サンプリング周波数 | 100 Hz | ||
アナログトリガー機能 | 電圧値によるトリガー機能
CH1:計測開始トリガー、CH2:計測終了トリガー |
||
パルス入力 *1 | チャンネル数 | 1 | |
入力結合 | ACまたはDC | ||
機能 | パルスカウント/周波数/デューティ | ||
入力波形 | AC 選択時:正弦波、DC 選択時:矩形波 | ||
外部トリガー入力 | 無電圧接点信号/有電圧接点信号から選択 | ||
CAN | 共通事項 | ボーレート | 125 k、250 k、500 k、1000 k bps |
プロトコル | CAN Ver2.0B 準拠 | ||
入力 | 入力ポート | 2(ポートA、ポートB) | |
データ取得数 | 32 ch/1ポート(最大64 ch) | ||
その他 | ポートB側はCAN入力を選択している事 | ||
出力 *2 | 出力更新周期 | OFF/1 Hz/5 Hz/10 Hz/20 Hz/100 Hz から選択 | |
標準 出力項目 | 水平速度(km/h)、速度単位、水平距離(m)、UTC時刻、衛星数、
スタート・ストップ・リセットトリガー、GATE状況、内部状況、 精度状況、HDOP(水平精度低下率)、進行方位(°)、緯度(dms)、 経度(dms)、標高(m) |
||
オプション 出力項目 | 垂直速度(km/h)、垂直距離(m)、VDOP(垂直精 度低下率)、
横流れ量(m)、ロール角(°)、ピッチ角(°)、ヨー角(°)、 X軸加速度(m/s 2)、Y軸加速度(m/s 2)、Z軸加速度(m/s 2)、 X軸角速度(°/s)、Y軸角速度(°/s)、Z軸角速度(°/s)、勾配(%) |
||
その他 | 出力機能有効時ポートB側はCAN入力機能は使用不可 | ||
備考 | 側面部 CAN コネクターより入力 | ||
その他機能 | ブザー、汎用センサー用 DC12 V 出力、コンディションメモリ、オプションプリンター接続による印字、ストレージ機能 | ||
試験機能 | 本体単体での標準試験機能 | ノーマル測定、区間測定試験 | |
本体単体でのオプション試験機能 | 発進加速試験、追越加速試験、 制動試験(MFDD)、制動試験(ABS)、
惰行試験 |
||
PCアプリケーションの標準機能 *3 | 基本機能(本体への設定、PC内計測値表示 他) | ||
PCアプリケーションのオプション機能 *3 | 加減速試験ソフト、燃費試験ソフト、軌道表示ソフト | ||
付属品 | タッチパネル式表示器 (3.0 mケーブル付) × 1
リモートボックス (2.0 mケーブル付) × 1 GPS/GLONASSアンテナ × 1 シガーソケット用電源ケーブル (3.0 m) × 1 ピンジャック ⇔ BNCケーブル (2.0 m) × 2 PC接続用USBケーブル (2.0 m) × 1 CAN分岐ケーブル(0.3 m) × 1 USBメモリ × 1 インストールCD × 1 取扱説明書 × 1 キャリングケース × 1 表示器用マウントアダプター × 1 マウントアダプター用ベースプレート × 1 |
*1 側面部AUXコネクターよりオプションケーブルにて入力
*2 オプション
*3 PC動作環境参照
LC-0092 慣性計測ユニット(IMU)(オプション)
X,Y,Z 加速度 |
|
||||
---|---|---|---|---|---|
X,Y,Z 角速度 |
|
||||
使用/保存温度 | 0 ~ 50 °C / -10 ~ 60 °C
(湿度 20~95 %RH、結露なきこと) |
||||
ケーブル | 5.0 m | ||||
保護等級 | IP43 | ||||
外形寸法/質量 | 約56 × 56 × 35 mm(突起部含まず)/ 約110 g |
*参考精度
LC-0855 高精度IMU (オプション)
X,Y,Z 加速度 |
|
||||
---|---|---|---|---|---|
X,Y,Z 角速度 |
|
||||
使用/保存温度 | 0 ~ 50 °C / -10 ~ 60 °C
(湿度 20~95 %RH、結露なきこと) |
||||
ケーブル | 5.0 m | ||||
保護等級 | IP43 | ||||
外形寸法/質量 | 約70 × 70 × 43 mm(突起部含まず)/ 約200 g
約72 × 72 × 56 mm(突起部含まず、マグネットベースを含む)/ 約400 g(マグネットベースの質量を含む) |
*参考精度
LC-0856 白線検知センサー(オプション)
電源電圧(消費電流) | DC12~24 V(30 mA以下) (消費電流) |
---|---|
光源 | 赤色半導体レーザー(波長655 nm) |
射出光出力 | 0.5 mW 以下 |
検出距離 | 0.2~1.5 m |
レーザースポット径 | 約 6 × 4 mm (距離1 m以下) |
ケーブル長 | 約 5 m |
反射シート | 付属反射シートを使用(1 m × 2) |
使用温度範囲 | 0~50 ℃ |
保護等級 | IPX3 |
外形寸法/質量 | 約300(W)× 40(D)× 45(H) |
LC-0873 無線通信ユニット(オプション)
一般仕様 | 入力電源 | USBバスパワー 動作入力電圧範囲:DC 4.75 ~ 5.25 V 絶対最大入力電圧:DC 6.5 V |
---|---|---|
ACアダプター(オプション使用時):AC 100 ~ 240 V | ||
最大 2.5 W | ||
使用温度範囲 | 0 ~ +50 °C(湿度 20~80 %RH、結露なきこと) | |
保存温度範囲 | -10 ~ +60 °C(湿度 20~80 %RH、結露なきこと) | |
外形寸法/質量 | 約110 × 66 × 30 mm(突起部含まず)/ 約255 g | |
環境条件 | JIS C 60068-2-64 | |
USB | USB2.0 (High Speed)・USB3.0 非対応
USB接続用ケーブル:USB(type-B)オス コミュニケーションデバイスクラス |
|
RS-232C
(特注対応) |
スレーブモード時有効
ボーレート :9600、19200、115200 パリティ :なし、偶数、奇数 ストップビット:1 bit、2 bits から選択可能 コネクター :D-SUB 9ピン オス |
|
無線通信機能 | 通信距離 | 約100 m(ただし、障害物や電波ノイズが無く静止状態であること) |
規格 | IEEE802.15.4 準拠 | |
周波数帯 | 2.4 GHz | |
接続可能な無線通信ユニット数 | 最大63台 | |
認証 | 電波法認証(技適)取得 | |
付属品 | USBケーブル(2.0 m) X 1
インストールCD(デバイスドライバー、マニュアル) |
ご注意
・ご使用の際は、必ず専用アンテナをご使用ください。
・国外への持ち出しをご検討される場合は、当社販売店または営業所お客様相談室にお問い合わせください。
PC動作環境
OS | Windows® 11 Pro/10 Pro [64 bit]、Windows® 11 Enterprise LTSC * LC-0835、LC-0837は、Windows® 11 Enterprise LTSCには対応しておりません * バージョンの詳細については ソフトウェア環境【Windows】を参照ください |
---|---|
メモリ | 8 GB 以上 |
ストレージ | 80 GB 以上を推奨 |
CPU |
Intel® Core™ i5 第8世代以降のプロセッサー ベースクロック周波数 1.6 GHz以上推奨 |
ディスプレイ |
FHD 1920×1080 を推奨 (テキスト、アプリ、その他の項目のサイズ「100%」の設定で動作確認をしております) |
USB | USB2.0(high speed)1ポート以上 |
光学ドライブ | インストールおよびアップデート時に DVD-R、および CD-Rの読込みが可能な光学ドライブ |
その他 |
Microsoft® .NET Framework 4.8がインストール済みであること LC-0837 惰行試験ソフトをご使用いただく際は、以下の環境をご用意ください LANポート:1つ以上 Microsoft® Excel 2016以降、またはMicrosoft 365(Excelを含む) |
* Microsoft® Windows®は米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
その他記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
オプション
<試験モードオプション>
型名 | 名称 | 内容 |
---|---|---|
LC-0827 *1 | 本体加速試験機能 | 【本体試験モード】 発進加速試験および追越加速試験を実施 |
LC-0828N *1 | 本体制動試験機能 | 【本体試験モード】 制動試験、ABS試験を実施 |
LC-0829N *1 | 本体惰行試験機能 | 【本体試験モード】 惰行試験を実施 |
LC-0831 | 加減速試験ソフト | 【PC試験モード】 加速試験、制動試験、惰行試験を実施 |
LC-0832 | 燃費試験ソフト | 【PC試験モード】 燃費試験を実施 |
LC-0833 | 軌道表示ソフト | 【PC試験モード】 軌跡グラフの描画と横流れ量の演算 |
<LC-8300A本体機能追加オプション>
型名 | 名称 | 内容 |
---|---|---|
LC-0824 *1 | km/mile 切替機能 | km系とmile系の単位切替
1 mile=1.609344 km (距離・速度) 1 L=0.264172053 gallon(燃料関連)で計算 |
LC-0826 *1 | 垂直方向測定機能 | 垂直速度、垂直距離、勾配の計測 |
LC-0836 *1 | IMUデータ出力機能 | XYZ加速度、XYZ角速度、ロール・ピッチ・ヨー角の計測
LC-8300A 本体内蔵IMU、外付けIMU(LC-0092 慣性計測ユニット、LC-0855 高精度IMU)のデータの保存、出力が可能 |
LC-0854 *1 | CAN 出力機能 | 計測データの CAN出力が可能 |
*1 本体納入後のオプション機能追加は、引き取り作業が必要です。
<センサー・ケーブル・周辺機器など>
オプション機器接続図

型名 | 名称 | 内容 |
---|---|---|
LC-0091 | GPS/GLONASSアンテナ | ケーブル長 5 m |
LC-0092 *2 | 慣性計測ユニット(IMU) | 外付け小型IMU、5.0 m ケーブル付 |
LC-0855 *2 | 高精度IMU | 水平距離精度 ±0.05 %を実現、5.0 m ケーブル付 |
LC-0856 | 白線検知センサー | 路面に専用白線を設置した位置で、計測開始や終了のトリガーをかけたいときに使用 |
LC-0864 | テープスイッチ | ブレーキ/アクセルペダルの踏面に貼り付けて、踏み込み時にトリガーをかけたいときに使用 |
LC-0082 | 電源ケーブル(バッテリークリップ型) | 赤、黒クリップ仕様、ケーブル長 5 m、ヒューズ 3 A |
— | LC-8300A 本体用ACアダプター
(PS-P20023) |
AC100~240 V、電源ケーブル別売 |
LC-0860 | CAN用ケーブル | CAN通信用、ケーブル長 2 m、終端抵抗無し |
LC-0861 | CAN終端抵抗アダプター | |
LC-0866 | 汎用入出力ケーブル | AUXコネクター接続用(入力:アナログ4 ch、パルス1 ch/出力:デジタル出力)
*白線検知センサー接続用 汎用入出力ケーブルとの併用はできません |
— | 白線検知センサー接続用
汎用入出力ケーブル |
*LC-0866 汎用入出力ケーブルとの併用はできません |
— | デジタルプリンター
(DPU-S445-00C-E) |
シリアルプリンター
セイコーインスツル社製 |
— | プリンター用シリアル通信ケーブル
(PS-D11125A1.5M) |
LC-8300A とデジタルプリンターの接続用、ケーブル長 1.5 m |
— | プリンター用ACアダプター
(PW-D0940-W2) |
AC 100 ~ 240 V
セイコーインスツル社製 |
— | プリンター用電源ケーブル
(CB-JP04-18A-E) |
日本国内仕様
セイコーインスツル社製 |
— | プリンター用バッテリパック
(BP-L0725-C1) |
Li-ion充電池
セイコーインスツル社製 |
— | プリンター用感熱紙
(TP-341L-1) |
10巻(1巻28 m)
セイコーインスツル社製 |
*2 本体納入後のオプション取付は、引き取り作業および校正が必要です。
<無線試験システム>
型名 | 名称 | 内容 |
---|---|---|
LC-0873 | 無線通信ユニット | 無線通信用ユニット |
LC-0874 | LC-0873 用追加アンテナ | LC-0873 用追加アンテナ、アンテナは1式のみ追加可能 |
LC-0835 | 無線通信ソフトウェア | PC用ソフトウェア
無線通信に関する設定機能、区間測定試験で収録したデータの表示 |
LC-0837 | 惰行試験ソフト | 惰行試験を実施
LC-0873 と組み合わせて使用 |
— | 無線用アンテナ延長ケーブル | 無線モジュールとアンテナの距離を延長する、2 m の SMAケーブル
最大3本連結して 6 m まで延長可能 |
— | 無線通信ユニット用通信ケーブル
(PS-D7051G2M) |
LC-8300A と LC-0873 の接続用、ケーブル長 2 m |
関連情報
最終更新日: 2025/07/02