ノイズテスティング・ソフトウェア
GN-1200シリーズ
生産ラインのNV検査を効率化する多Chマルチコンパレーター
本ソフトウェアは、音響・振動解析をベースとした異常診断用のコンパレーター機能付きソフトウェアです。
データの計測、回転2入力による周波数解析/トラッキング解析と同時に良否判定ができます。
CVT (無段変速機)の振動解析や、モーターのキャリアノイズ解析などのインラインでの全数検査に最適です。
特長
メイン画面
パターン設定
加速/減速/一定速の3種類の組合せで、最大 20ステップのパターンを設定できます。
各ステップ毎に、回転1/回転2/計算回転 のそれぞれに、上下限回転速度/取り込み間隔が設定できます。
ノイズ判定
判定して画面表示すると共に、外部に出力します。
1. 判定区間:最大32
2. 規格値設定:最大32
3. マルチジャッジ機能
カラーマップ判定機能
カラーマップ上の任意の帯域に判定面を設定し、解析データの良否判定ができます。 BEV/HEV用ギアユニットに使われているギア歯面のうねりや微細な加工キズ、モーター/インバーター等の異常を要因とした高次ノイズ成分の検知に利用可能です。
オクターブ解析判定強化 (1/3束ねオクターブ判定機能)
ヒトの聴感に近い感覚で良否の判断が可能な1/3束ねオクターブ解析データを用いた判定機能を追加しました。 特に隣接バンド間のデータの差異を用いた判定は耳障りに感じる音や濁ったような異音の抽出に有効です。
2変量グラフ機能
2変量グラフ機能
データステーションの計測ch/回転速度chに入力されたデータから任意の2データを選択して2軸のグラフを描画、
データの相関評価を行うことができます。
トルクや回転速度、変位量、振動加速度等のパラメータを使って、モーターのような高速で回転するワークの動作中の振れの検査指標作成等に利用可能です。
機能紹介
ORFファイル を読み込んでの再演算とトラッキング解析データの複数同時表示や重ね書き比較、キャンベル線図や回転変動解析なとの二次処理を行える機能です。
ワークに発生している共振や異常挙動を一目で確認することが可能、ワーク改善に活用できます。
DS-5000/DS-3200シリーズ ハードウエアを接続したオンライントラッキングモードでは後に解析条件を変更して、直前に収録したデータを利用して再解析を行うことが可能です。
また、オフラインモードではORFファイルを以下の読み込み専用画面でインポートし、任意の解析条件のもと、再解析を行うことが可能です。
※ GN-1200 はORFファイルを読み込んでの再演算のみとなります
データインポート
複数同時表示
重ね書き
キャンベル線図
回転変動解析表示
2変量解析
● スペクトルP.O.A.(パーシャルオーバーオール)判定
キズ発生時にピークが大きくなる特定周波数帯域に絞りパワー加算で判定
● クレストファクター判定
キズ発生時に計測波形に含まれる異常成分に着目、ピーク値/実効値(波高率)にて判定
生産ラインでワークの性能テストを行う装置とGN-1200をつないでコントロール、ワークや装置の音/振動の計測データやワークの良否判定結果などを装置へ出力できます。 通信形式はLAN形式(GN-0120)/LAN+DIO形式(GN-0240)/RS-232C+DIO形式(GN-0240)の3種類を用意しています。
※上記以外の通信形式にも特注で対応します。詳細は、当社営業所またはお近くの販売店にお問い合わせください。
GN-1200 で過去計測・良否判定した大量データファイルの管理用ソフトウェアです。 確認したいデータ計測済ワークの情報を検索したり、類似した条件で計測した複数ワークのデータに絞り込んで重ね描き比較や平均をとりたい場合に活用、ワークの傾向管理をサポートできます。
各ステップ毎に回転1/回転2/計算回転を基準とした同時トラッキング解析が可能です。 計算回転設定は回転1と回転2から11種の関数と四則演算および係数で設定できます。 本機能を用いることで、相関のない回転動作する入力軸と出力軸や回転計測できない回転軸を基準としたトラッキング解析を同時に行うことができ、より詳細なワーク挙動を確認することができます。
※GN-0140は、回転1/回転2のみになります
GN-0160 打痕解析機能:
計測した振動や音圧の時間軸波形に対し、エンベロープ(包絡線)処理を施し、その波形のピークの大きさ/位相(周期)/周期ごとの比を監視することで、特定の周期で発生する異常を抽出することができる機能です。
ギアの打痕やベアリングキズなどの有無の確認に有効です。本機能は一定回転速度時の計測だけでなく、加速/減速時の計測中にも使用できます。
GN-0230 エンベロープ機能:
GN-0160と同じ手法を用い、軸ブレや回転ムラの影響により発生する周期的なうなり音に対してピークの大きさで判定する機能です。
1. 最大測定数(組合せ数):最大32ペア
2. 回転軸数:最大6軸
3. 基準回転:回転1/回転2
4. 回転比:回転速度比/ギア比
1/3オクターブ解析を用いてワークや設備の正常/異常を判定する機能です。周波数成分に対し等比的な特性を持つ 1/3オクターブ解析にて「人の聴感に近い判定」を定量的に行うことを可能にし、人に依存しない検査システムの構築を サポートします。また、過去に正常と判定したデータ群を用いて、統計処理にて最適な閾値を算出し、判定線を自動生成 する機能を併せて搭載することにより、判定規格管理における手間の削減をサポートします。
※DS-5000 は近日対応予定です
判定線設定例
正常判定データを統計処理し自動で判定線を生成、外れ値を異常として判定します
(手動設定・ファイル読込による設定も可能)
適用事例
● トランスミッションや減速機の異常検査
● モーターの異常検査
● エンジンのこもり音異常検査
● 低周波音の解析
● 設備騒音・振動の測定
● その他音響製品の音圧特性 など
設定変更から結果出力までの動作をコマンド記述することで自動的に解析を行える機能です。
再演算を繰り返し行う場合など、作業を効率化したり操作ミスを減らすことができ、作業時間の低減につながります。
HV車用モーターなどを駆動/制御するために必要なインバーターが発するスイッチング信号(キャリア信号)を起点としたノイズ成分(キャリアノイズ)のトラッキング解析を行えます。
異なる計測設備で計測したピーク値を、比較・評価するための指標として等級線を作成する機能です。 また、多数計測データを管理できるようにするため、作業者/設備名/計測内容等の任意の情報を諸元として追加で付与することができます。 本機能は、工場の品質管理部署が行うワークのバラツキ管理や品質変化点の見える化に活用できます。
ひずみゲージの信号を計測し、ワークが稼動している際に加わる繰り返し応力や負荷の挙動をリアルタイムに解析できる機能です。
強度や安全性確認用のデータ取得が可能です。
適用事例
● モーターやトランスミッション、減速機などユニット単体の生産ライン品質検査
● 試作車両やテスト設備に組み込まれた部品などの異常検査
● 新材料の強度評価
...など様々なシーンでご使用いただけます
基準とする回転速度(パルス)信号と、比較対象となる軸端の回転速度信号から、回転速度差を演算し、軸ねじり量を出力 する機能です。回転方向に高負荷・高トルクが加わる部品またはユニットは、その負荷によって、軸の破損や異常振動を 引き起こすことがありますが、本機能を用いることで、ねじり量を評価、部品の耐久性や異常有無の検証を行うための データを得ることができます。
適用事例
● モーターシャフトのねじりや回転変動等の検査
● クラッチやダンパーのねじり検査
● その他駆動ユニットの回転伝達測定など
システム構成例
仕様
分析部 | |
---|---|
最大ch数 | 32 ch |
周波数分析レンジ | 40 kHz (2 ~ 8 ch)
20 kHz (10 ~ 16 ch) 10 kHz(18 ~ 32 ch) |
分析トラック数 | 16トラック+OA |
周波数解析 | FFT 6400ライン/束ねオクターブ |
最大解析次数 | 1600次 |
回転基準 | 回転1 / 回転2 / 回転1と回転2 に計算回転速度 |
平均 | 指数平均/移動平均 |
合成演算 | 音 : 最大1 ch、振動 : 最大10 ch |
動作環境 | |
---|---|
フロントエンド | DS-5000シリーズ / DS-3200シリーズ |
OS | Microsoft Windows® 10 Pro (64bit)、Microsoft Windows® 11 Pro (64bit) Microsoft Windows® 10 IoT enterprise 2019 LTSC、 Microsoft Windows® 10 IoT enterprise 2021 LTSC ※Microsoft.NET Framework 4.8以降が必要です。 バージョンの詳細については ソフトウェア環境【Windows】を参照ください |
CPU | Intel CoreTM i7 第8世代以降のプロセッサー ベースクロック周波数 3.0 GHz 以上を推奨 |
メモリ | 16GB以上を推奨 |
ドライブ | CD/DVDドライブ |
インターフェース |
LAN × 1ポート以上(DS-5000接続用)、USB Type-A × 1ポート以上 (USBキー用) ※GNリンク機能を使用する場合、以下のポートが必要です TCP/IP:LANポート、RS-232C:シリアルポート、Digital I/O:PCIポート |
ディスプレイ | 800 X 600 以上 |
ソフトウェア・オプション
型名 | 品名 | 概要 |
---|---|---|
GN-1200 | ノイズティスティング・ソフトウェア | 基本ソフトウェア、回転1入力でのFFT解析・トラッキング解析と判定、1/3束ねオクターブ解析と判定、リスト表示 |
GN-0100 | ORF入力&再演算機能 | ORFファイル読込、再演算、時間軸統計解析 |
GN-0110 | 2次処理機能 | ORFファイル読込、再演算、時間軸統計解析、回転変動、マルチ波形表示、クロススペクトル、2変量解析 など(GN-0100含む) |
GN-0120 | GNリンク機能 (LAN) | LAN(TCP/IP)による外部通信機能 |
GN-0240 | GNリンク機構(LAN+DIO or RS+DIO) | LAN(TCP/IP)+DIO、またはRS-232C+DIOによる外部通信機能 |
GN-0130 | 結果ファイルビューア機能 | データファイルの検索、重ね書き、ピークリスト表示 |
GN-0140 | 2回転速度トラッキング機能 | 回転2入力でトラッキングし、2つの回転で同時に判定 |
GN-0150 | 計算回転速度トラッキング機能 | 計算回転を含めてトラッキングし、3つの回転で同時に判定 (GN-0140含む) |
GN-0160 | 打痕解析機能 | 加速/減速のトラッキング計測中に打痕を判定 |
GN-0170 | リアルタイムオクターブ解析機能
|
1/3オクターブ解析を用いて正常/異常判定 |
GN-0180 | オートシーケンス機能 | コマンドファイルによる自動解析機能(GN-0100 含む) |
GN-0190 | オフセット トラッキング機能 | インバータキャリア信号など高周波ノイズ音のトラッキング解析 |
GN-0200 | 等級線機能 | 等級線作成機能、諸元情報設定、検索機能・ピークデータ出力 |
GN-0210 | 応力トラッキング解析機能 | 歪ゲージ信号や任意四則演算で設定したチャンネル間演算信号のトラッキング解析 |
GN-0220 | ねじり振動演算機能 | 2つの回転速度信号の差分からねじり量を演算(GN-0140含む) |
GN-0230 | エンベロープ解析機能 | 包絡線処理を用いたキズなどの異常検知と判定 |
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、Intel Core、Core Insideは、アメリカ合衆国および/またはその他の国における
Intel Corporationの商標です。
関連情報
最終更新日:2024/03/11