加速度ピックアップ よくあるご質問
セメント材や丸い面に振動センサー(加速度ピックアップ)をセットして、振動特性を把握しようとした場合、接触が不安定で、信頼性の高いデータがとれません。接触させるために円錐形状物をセンサーに取付けても、高周波が捉え切れません。何かいい方法(適当な媒体とか)はないでしょうか? |
加速度ピックアップは NP-2110 や NP-3210(約 6 Φ)など小型のものをご利用と思います。ご承知の通り、ピックアップの接触の状況により、接触共振、減衰などがあり、高周波数は検出しにくくなります。(取付けに関する周波数特性は取説をご参照ください)正しく測定するには 、ピックアップを密着させしっかり固定することが基本になります。
これを元に考えると;
(1) ピックアップを、ネジ締結、瞬間接着剤などで固定する。
(2) ボルトなど金属治具を対象にしっかり固定し、その頭にピックアップを瞬間接着剤で取り付ける。
(3) ピックアップ全体を硬化材でおおうように取り付ける。
(4) 対象に埋め込み硬化材で固定する。
が考えられますが、ピックアップを再利用出来ない可能性がありますので、十分な検討が必要です。
また、既に測定済と思いますが、素材の振動伝達特性を資料として押さえておく意味で同じ材料の四角なブロックで周波数特性を見るなどはどうでしょうか。実際には高い周波数に限界があり、測定できないのではなくその様な周波数は内部減衰してしまい、高周波数はないことも考えられます。
その他の方法として、LV-シリーズレーザードップラー振動計や、変位計などで非接触測定してみることが考えられます。