計測機器システム構成例・活用事例
くるま開発
エンジン始動時の実稼働解析
実稼働解析は機械や構造物が実際に稼動している状態での振動状態を把握するのが目的です。
実際の振幅量を使用して解析を行うので、振動の大きな部位の特定や振動形状の把握、振動低減対策の検討に大変有効です。
定常状態での解析とともに、過渡的な振動の時間領域での解析を行うことも可能です。
本例では、時間領域での解析事例として、エンジン始動時のエンジンルーム内各部位(車体、エンジン、ラジエータ、バッテリ)合計 16 点の振動を同時に計測した事例を紹介します。

<エンジンルーム>
測定システム

機器構成
型名 | 品名 | 備考 | |
---|---|---|---|
1 | DS-3000シリーズ | データステーション | Max 32 ch |
2 | NP-3211 | プリアンプ内蔵型加速度検出器 | 16セット、超小型・軽量タイプ |
3 | DS-0350 | レコーディング機能 | |
4 | MEscope | 実験的モード解析システムソフトウェア | 過渡的な振動現象を実稼動アニメーション表示 |
5 | PC |
測定データ例
![]() <16 点の時系列データ> |
![]() <時系列によるアニメーション> |
時間波形で振動状態を可視化した結果です。エンジンの振動は大きいですが、その他の部分への振動は、マウントを介して低減されているのがよくわかります。このように、実稼動解析を行い可視化することによって、振動状態を明確に捉えることが可能になります。 |
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エンジン始動から 2秒間の時間波形をフーリエ変換した周波数軸データを用いて、最も低いピーク周波数の振動を可視化した結果です。特定の周波数に着目すると、ラジエータに伝わる周波数が存在し振動している様子がわかります。 |
応用例
- 圧縮ポンプ起動時の支持系、筐体の過渡振動
- 波状路走行時、縁石乗り上げ時の自動車ボディの変形
- 工作機械の製品加工時の振動
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