環境・インフラ

建設機械の音響パワーレベル計測

建設現場では様々な騒音が発生します。その中でも建設機械は大きな騒音源のひとつです。国土交通省の「低騒音型・低振動型建設機械の指定に関する規程」では騒音基準値を下回るものを「低騒音型」と指定しているように、建設機械も周囲の環境を考え低騒音化が進んできています。

音響パワーレベルは、ある面を1秒間に通過する音のエネルギーをデシベル表示したものを指します。建設機械の音響パワーレベルは建設機械を取り囲むように仮想の半球面上または平行六面体上で測定した、建設機械から放射される全音響パワーを指します。


測定システム

イラスト(建設機械の音響パワーレベル計測システム構成)

建設機械の音響パワーレベルの測定

建設機械を取り囲むように仮想の半球面上または平行六面体上マイクロホンを設置します。これらの表面上各測定点での音圧レベルを測定し、その結果から音源の音響パワーレベルを算出します。

建設機械を取り囲む面上の平均音圧レベルを求め、その結果より音響パワーレベル LW を算出します。

ここで;

Lp:測定面上の平均音圧レベル(dB)

 S :測定面の面積(m2

S0 :1(m2

K :音場補正値(dB)

実際の計測例

イラスト(計測マイクロホン設置図)

機器構成

  型名 品名 備考
1 DS-5000
◆DS-5100 メインユニット
◆DS-0523 6ch 40 kHz 入力ユニット
6ch
O-Solution ◆OS-5100 プラットフォーム
◆OS-0524 オクターブ解析機能
◆OS-0541 音圧法音響パワーレベル
◆OS-0542 放射音計測オプション
 
2 MI-1235 1/2インチ計測用マイクロホン 6本、10 Hz〜20 kHz
3 MI-3111 同上用プリアンプ 6ヶ
4 MX-2030 マイクロホン延長ケーブル(30m)  
5   多点マイクロホントラバース装置  
6 O-Solution用 PC  

対応規格

JIS 規格の詳細はPDFファイルとして閲覧することが出来ます。
下のリンクページ右上段にある「日本工業標準調査会」ボタンにマウスオーバさせると現れる記載に従ってください。

 


測定データ例

 

 

応用例

  • バックホウ
  • パワーショベル
  • クレーン 等

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最終更新日:2025/06/08