建設機械の音響パワーレベル計測

建設現場では様々な騒音が発生します。その中でも建設機械は大きな騒音源のひとつです。国土交通省の「低騒音型・低振動型建設機械の指定に関する規程」では騒音基準値を下回るものを「低騒音型」と指定しているように、建設機械も周囲の環境を考え低騒音化が進んできています。

音響パワーレベルは、ある面を1秒間に通過する音のエネルギーをデシベル表示したものを指します。建設機械の音響パワーレベルは建設機械を取り囲むように仮想の半球面上または平行六面体上で測定した、建設機械から放射される全音響パワーを指します。

イラスト(建設機械の音響パワーレベル計測システム構成)

建設機械の音響パワーレベルの測定

建設機械を取り囲むように仮想の半球面上または平行六面体上マイクロホンを設置します。これらの表面上各測定点での音圧レベルを測定し、その結果から音源の音響パワーレベルを算出します。

建設機械を取り囲む面上の平均音圧レベルを求め、その結果より音響パワーレベル LW を算出します。

ここで;

Lp:測定面上の平均音圧レベル(dB)

 S :測定面の面積(m2

S0 :1(m2

K :音場補正値(dB)

写真(実際の計測例)

イラスト(計測マイクロホン設置図)


機器構成

対応規格

JIS 規格の詳細はPDFファイルとして閲覧することが出来ます。下のリンクページ右上段にある「日本工業標準調査会」ボタンにマウスオーバさせると現れる記載に従ってください。

 

測定データ例

測定事例

  • バックホウ

  • パワーショベル

  • クレーン 等

ポイント

  • JIS A 8317-1、ISO 6393、ISO 6395 の場合は図に示す 12 点のうち 2、4、6、8、10、12 の 6 点の位置にマイクロホンを設置します。

  • 建設機械の低騒音型・超低騒音型の指定を取得するには機械ごとに定められた騒音基準値を下回る必要があります。測定は「低騒音型・低振動型建設機械の指定に関する規程(平成九年建設省告示千五百三十六号)」に基づき行います。

最終更新日:2014/07/8



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