振動コンパレータ よくあるご質問
振動コンパレータ VC-2100 の計測モードは、RMS / PEAK / MAX HOLD / PEAK HOLD の 4 種類があり、切替えにて画面表示します。この表示画面の値(表示されている計測モード)に対してコンパレートします。なお、表示画面の計測モードと、コンパレータの計測モードをそれぞれ独立させることが可能です。
また、それぞれの計測モードには、周波数帯域制限(バンドパス設定)をすることができます。操作は簡易操作手順書 A BAND 設定メニューをご参照下さい。
■計測モード
各計測モードの概要は次のとおりです。
0.5 秒間における実効値の最大値を表示します。測定時間 0.5 秒で繰り返し測定しています。
0.5 秒間における時間軸波形の、絶対値の最大値を表示します。測定時間 0.5 秒で繰り返し測定しています。
計測時間内における実効値の最大値を保持表示します。 MAX HOLD 時、振動表示値はホールドされますがバーグラフはホールドされません。 また、マックスホールド値の解除はリセットキー(RST)を押すか、または背面部の端子台よりセット信号を入力してください。
計測時間内における絶対値の、ピーク値の最大値を保持します。ピークホールド時、振動値はホールドされますがバーグラフはホールドされません。また、ピークホールド値の解除はリセットキー(RST)を押すか、または背面部の端子台よりリセット信号を入力してください。
■コンパレート機能
上記 (1) 〜 (4) の計測モードに対し、それぞれマニュアル運転とオート運転があります。
上記計測モード (1) RMS、(2) PEAK の場合は下図のように 0.5 秒毎に繰り返し最大値を測定し、最大値を更新表示すると共に、その値に対し設定値をオーバーしていないかどうかコンパレート判定します。一度 NG 判定するとコンパレート出力はその後リセットされるまで保持出力されます。(表示が設定値以下に下がってもリセットされない限り判定 NG は OFF になりません)
リセット → 0.5 秒測定 → 最大値表示 → 0.5 秒測定 → 最大値表示更新・・・(1回目判定終了)→ リセット(2回目判定開始)・・・
の繰り返し測定/判定となります。
上記計測モード (3) MAX HOLD,(4) PEAK HOLD の場合は 測定時間は 1.項のような 0.5 秒測定の枠が無く、瞬時値の値で逐次判断します。一度オーバーの判断するとリセットされるまで判定 NG が保持されます。
リセット → MAX HOLD / PEAK HOLD(1回目判定終了)→リセット(2 回目判定開始)・・・
一時中断、リセット
マニュアル運転の場合、一時測定中断は ENT キーを押すことで可能です。(端子台からの入力機能はありません)
画面に PAUS の文字が表示されます。再度 ENT キーを押すと解除されます。
リセットは前面パネル「RST」ボタン(リセットキー)を押すか、背面パネルの端子台からリセット入力します。
GATE 信号の ON/OFF により「測定する/測定中止」が制御できます。(ゲート信号は背面パネル端子台より入力)
判定はマニュアル運転と同様に一度判定 NG になるとリセットされるまで、判定 NG が保持されます。GATE を使用したコンパレートには次のようなシーケンスでご使用ください。
リセット → GATE on(測定/判定)→ GATE off(判定読取り)→ リセット(2 回目判定開始)・・・
上記計測モード (1) RMS、(2) PEAK では GATE のタイミングにより測定値が下図のようになります。
・GATE 時間が 0.5 秒以下の場合:GATE OFF 時にゲート時間内の最大値を表示
・GATE 時間が 0.5 秒以上の場合:0.5 秒間隔の最大値を順次表示
・表示値に対し、比較判定されます。
上記計測モード (3) MAX HOLD,(4) PEAK HOLD では 測定時間は (1) RMS、(2)
PEAK のような 0.5 秒測定の枠が無く、瞬時値の値で逐次判断し最大値を表示します。
コンパレータは一度 NG の判断をするとリセットされるまで判定 ON が保持されます。
リセット → MAX HOLD/PEAK HOLD(1回目判定終了)→ リセット(2回目判定開始)・・・