音響インテンシティ法による
空調機器の音響パワーレベル測定
音響パワーレベルは、音源全体が単位時間に放射する音響的な総エネルギーを表す値であり、音源の性状を表す基本量です。音響インテンシティ法は、その音響パワーレベルを測定する手法の1つです。この手法を用いると、工場などの移動できない設置機器の音響パワーレベルを現場で測定することができます。また、測定を行いたい機器の周辺に別の音源がある場合でも測定が可能です。
本例では、空調室に設置された空調機器の音響パワーレベルを測定した事例を紹介します。
測定システム
機器構成
型名 | 品名 | 備考 | |
---|---|---|---|
1 | DS-2000シリーズ | マルチチャンネルデータステーション | Max 32 ch |
2 | MI-6410 | 音響インテンシティマイクロホンプローブ | 1 軸 4 マイクロホン対面配置、周波数範囲:40 Hz 〜 10 kHz |
3 | MI-0600 | 音圧位相校正器 | MI-6410用 |
4 | CF-0610 | 4Ch マイクロホンアンプ | |
5 | DS-0226 | 音響インテンシティ解析ソフトウェア | |
6 | DS-0234 | 音響パワー測定(SI法)ソフトウェア | ISO 9614-1 & 2(JIS Z 8736-1 & 2)準拠 |
測定データ例
測定画面のアクティブインテンシティは、単位時間当たりに流れる音のエネルギーを表しています。この値がプラスであるため、センサーの正面にある本装置側から発せられた音を捉えている事が分かります。本装置では200 Hz に顕著な騒音が認められます。
< 空調機器の音響パワーレベル >
< 測定画面 >
関連規格
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