パソコンとRS-232Cで接続したいのですが通信がうまくいきません

パソコンと測定器をRS-232Cで接続しても通信ができない場合、以下の項目を順にご確認ください。

1. 物理的な接続(ケーブルおよび結線)

・断線と接触不良の確認
ケーブルの断線やコネクタの接触不良がないかご確認ください。特に可動部で使用している場合は注意が必要です。

・結線の種類
PCと測定器の接続には、通常「クロス結線」のケーブルをご利用ください。弊社製ケーブルはクロス結線となっております。


2. 通信設定(ボーレート、ターミネータ等)
・設定の一致
ボーレート、データビット、パリティなどの通信設定が、双方の機器で完全に一致しているかご確認ください。不一致の場合、通信は成立しません。

・ボーレートの調整
通信速度が速すぎるとエラーが発生しやすくなります。トラブルの際は、9600bpsや4800bpsなどに速度を下げて改善するかお試しください。

・ターミネータ(改行コード)
機器の仕様(CR+LFまたはCRなど)に合わせて正しく設定してください。不適切な場合、無応答やエラーの原因となります。


3. PC側の設定とドライバ
・COMポート番号
デバイスマネージャーにて、割り当てられたCOMポート番号をご確認ください。USB変換ケーブルを使用している場合、接続ポートや再起動によって番号が変わることがあります。

・USB変換器のドライバ
変換器のドライバが正しくインストールされているか、またご使用のOS(Windows10/11等)に対応した最新版であるかをご確認ください。

4. コマンド送信とタイミング
・構文と順序
コマンドに不要な文字(スペースやNULLなど)が含まれていないかご確認ください。

・ウェイト時間(送信間隔)
コマンドを連続送信する場合は、応答を確認するか、適切なウェイト時間を設けてください。間隔が短すぎると測定器が処理できない可能性があります。

・機器の再起動
通信が不安定になった場合は、両機器の電源を入れ直し、バッファをクリアしてから再試行してください。
汎用通信ソフトを使用し、簡単なコマンドを送信して応答をご確認ください。これにより、作成されたプログラムの問題か、機器の設定自体の問題かを切り分けることができます。



お問い合わせフィードバックフォーム

お客様相談室




© ONO SOKKI CO., LTD. 1996-2025 | 当サイトのご利用にあたって| 個人情報保護方針