コンパレート設定値をどのように決めたら良いか

初めて設置する場合、設定値をどのように決めたら良いか

 

初めてコンパレート値を設定する場合;


ベアリングの傷、軸の芯ぶれ、アンバランスなど、測定対象が何かにより、注目すべき周波数があります。

  • 軸の芯ぶれ、ガタ、アンバランスでは「軸回転数」に一致した周波数で異常振動が発生します。

  • 歯車では、「軸回転数 × 歯数」 に一致した周波数で異常振動が発生します。

  • ベアリングの傷では、数 kHz 以上の高い周波数に異常振動が発生しますので、1kHz のハイパスフィルタに設定します。
    (ベアリングの傷判定の専用器として VC-3100 も販売しております)


  • それぞれ注目周波数に応じて、適切なバンドパス周波数を設定します。

    正常な場合と異常の場合の実効値、又はピーク値を測定し、判定レベルを推定します。異常の場合のデータが取れない場合は、正常値の値を参考に例えば最大値より少し高めに設定したり、 +3σ(σ:標準偏差)に設定するなどが考えられます。

     

    異常を判定した場合には、そのデータを参考に、コンパレート値が適切かどうか見直して下さい。

    また、FFT アナライザをお持ちであれば、その測定データからどの周波数帯域に異常発生しやすいか判断し、より細かくバンドパスを設定します。

     

    VC-2100 ではバンドパス(周波数帯域制限)を 2 種類独立して設定、コンパレート判定出力しています。下図の例では A バンドに f1 〜 f2、B バンドに f3 〜 f4 に設定した様子を示しています。



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