TS-2700 無負荷なのにトルクの値がゼロにならない

考えられる要因として


(1) トルク検出器の電源が入っていない(スイッチがニュートラルになっている)
(2) ゼロ補正操作が正しく行われていない
(3) 実際にトルクがかかっている
(4) 回転方向の設定の間違い
(5) 故障の可能性

があります。



 (2)は、特に初めて使う場合に多くみうけられます。メニューの設定をトルク検出器に合わせ「キャパシティ(検出器トルク容量)」や「FACTOR」などの設定を行った後、ゼロ補正操作を行う必要があります。なお、ゼロ補正操作が正しく行われていないケースとして主に次のことが考えられます。


  • トルク検出器の電源が入っていない(スイッチがニュートラルになっている)
    SS 型、MD 型トルク検出器のスイッチはニュートラル(電源 OFF)と CW・CCW の3ポジションに切替えできます。スイッチは中央位置がニュートラルです。ニュートラルの状態では信号が発生しませんので正しいゼロ補正が設定されません。測定時には試験回転方向にあわせ CW・CCW の設定を行ってください。(CW/CCWの切換え用のスイッチがついていない検出器では該当検出器の取説を参考ください。)


  • ゼロ補正値が正しく行なわれていない

  • 2-1 CW・CCW の設定が不適切

    トルク検出器の軸の回転方向 CW(時計方向)、CCW(反時計方向)によりゼロ補正値が違います。よってそれぞれの回転方向でゼロ補正操作を行う必要があります。CW・CCW はトルク検出器の「駆動側」シールをはってある側から軸を見て、軸の回転方向が時計回りのとき CW、反時計回りのときを CCW と定義しています。CW・CCW の設定はトルク検出器ではスイッチの切替えで、TS-2700側では「CW/CCW」キーで設定します。CW・CCW の設定を検出器側、表示器側ともに設定を一致させてゼロ補正操作を行ってください。

    2-2 正しいゼロ補正操作

    下記【ゼロ補正操作手順】を参照してゼロ補正を行なって確認してください。

  • 無負荷状態でゼロ補正がされていない
    カップリングを接続した場合、回転が停止していても無負荷状態になっていないことがあります。このような状態でゼロ補正操作を行うと、実際にかかったトルクを加味してゼロになるように補正値が設定されます。軸が手で軽く回せるなど無負荷状態であることを確認し、またはトルク検出器の負荷側のカップリングをはずした状態でゼロ補正操作を行ってください。


  • 回転方向設定の間違い
    ゼロ補正操作後、トルク検出器、TS-2700 ともに CW・CCW の設定を試験したい回転方向にあわせ正しく設定し、測定を行ってください。検出器のスイッチがニュートラルでは電源が OFF となりますので注意ください。

  • ゼロ補正操作の概要は下記に記載していますので参考ください。

     


    ■ゼロ補正操作手順


    初めてお使いの場合、ゼロ補正操作・測定の流れの概要は下記になります。 操作の詳細は TS-2700 取扱説明書を参照ください。


  • トルク検出器と TS-2700 を専用ケーブルで接続します。

  • トルク検出器、TS-2700 それぞれの電源を接続します。

  • TS-2700 の「MENU」キーを 2 s (2 秒)以上押しメニュー設定モードに入ります。トルク検出器に合わせ、「キャパシティ(検出器トルク容量)」や「FACTOR」などメニューの各項目を設定します。操作は TS-2700 取扱説明書を参照ください。


  • TS-2700 の「MEAS/CAL」キーを押し、測定モードに戻ります。

  • TS-2700 の「CW/CCW」キーで CW(ランプ点灯)に設定します。

  • トルク検出器のスイッチを CW(→が時計方向側)に設定します。トルク検出器の電源が ON になり、付属モータが回転します。 スイッチはニュートラル(電源 OFF)と CW・CCW の3ポジションありますので注意ください。

  • トルク検出器が無負荷の状態であることを確認します。また、TS-2700 の「READY」ランプが点灯していることも確認します(信号が正常に受信されている確認)。READY ランプが点灯していない場合は検出器のスイッチがニュートラルになっているなど検出器の電源が入っていないことが考えられます。


  • TS-2700 の「TRQ ZERO」キーを長押し(2 秒以上)ます。自動的にゼロ補正値が設定され、トルク表示がゼロになります。これで CW のゼロ補正操作は完了です。

  • 同様に、CCW に設定して上記 1 ~ 8 の操作を実行します。

  • 試験する軸の回転方向にあわせトルク検出器、TS-2700 ともに CW・CCW の設定を行い、測定を開始します。

  •  

    【故障の確認としての利用】

    トルク検出器が故障していないか判断する方法の1つに、ゼロ補正値が出荷時の値に対し大きく変わっていないか確認することがあります。詳しくはこちらのFAQ「TS-2700設定されているゼロ補正値を確認する方法 」を参照ください。



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