(1) カップリングと芯出し
カップリングの芯出し精度については、使用する回転速度やカップリングの型式によっても異なりますが、0.05mm(T.I.R = Total Indicator Reading 測定値の最大と最小の差)以内にしてください。
カップリングはフレキシブルカップリングを使用してください。接続機器とのカップリングの芯出しが不十分な場合、検出器の軸に大きな曲げ荷重がかかり、軸受けの損傷、または軸が折損する恐れがあります。
ばね定数の関係で軸ずれによって生じる荷重が大きいときには許容寸法内であっても、極力精度のよい芯出しを心がけてください。またカップリングから異常音が発生した時など、再度、芯合わせをして音が出ないようにしてください。高速回転になるに従い芯出し精度を上げるように注意してください。
スラスト荷重は、カップリング質量程度にとどめてください。
また、こちらのTorquemeter FAQ「カップリングと芯出し作業」も参照ください。
(2) カップリングの選定
使用する最高回転速度によって、検出器に取り付けるカップリングの質量が決定されます。下表の検出器定格に対応した曲線を参考に選択してください。
カップリングメーカによりいろいろな形状特性のものが発売されています。下図は4000r/min以下を対象にした例です。
4000r/min以上の回転速度で使用するときは、動バランス、偏芯、偏角など注意が必要です。比較的小容量の検出器では、磁気の影響を受けないよう、非磁性体を推奨します。詳細はカップリング製造メーカへお問い合わせお願いします。
当社でもカップリングをセットで納入が可能ですので、ご利用ください。
(3) カップリングの”はめあい”
軸端にカップリングする場合は”しまりばめ”としてください。”すきまばばめ”とすると軸端部に腐蝕が生じ、強度および機械寸法に変化が生じて、破損の原因になります。通常”しめしろ”は軸端径Dに対して 5D/10000~1D/1000 です。”はめあい”面には、二酸化モリブデンなどの潤滑材を塗ってください。