校正 (音響校正器、受託校正、検定書)

より誤差の少ない測定値を得るために、定期的に騒音計のマイクロホンを校正することをお薦めします。騒音計の校正には、騒音計に内蔵の発信器を利用する方法と、別売の音響校正器(SC-3100)を使った方法の2つあります。

 

1. 内蔵発信器による校正手順

内部発信器による校正とは、マイクロホンの感度が不変であることを利用し騒音計本体を電気的に校正する方法です。レベルレンジを30~90dBに設定した状態で内部校正信号をONすると出力端子から校正信号(周波数1kHz)が出力されます。この校正信号は各レベルレンジのフルスケールに対して- 6dBの値と一いたします(ワイドレンジ時は - 16dB)。なお、出力端子から出力される校正信号は、騒音計に接続している各機器のレベル校正用信号としても利用することができます。

 

◆操作

  • 騒音計の測定条件を校正用に設定する。
    測定モード:INST (パネルスイッチ[Tact Max])
    測定レンジ:基準レンジ(30~90dB)(レベルレンジスイッチ[△・▽])

  • 校正信号をONする。
    パネルスイッチ[CAL]を押すと校正信号がONし、マーカが校正値設定位置に移動します。

  • 表示値を84.0dBに調整する。
    バーインジケータ上のマーカ位置を目安に、表示値が 84.0dB になるよう付属の調整用ドライバーを使って校正用ゲイン調整ボリュームを回します。なおこのとき、校正用ゲイン調整ボリュームを無理な力で強く回したり押し込んだりしないでください。故障の原因になります。

  • 校正信号をOFFする。
    校正終了後、再度パネルスイッチ[CAL]を押すと校正信号がOFFします。


  • P33.bmp (296580 バイト)

     

    2. 音響校正器による校正手順

    音響校正器を用いて音響的に校正する方法です。音響校正器により校正を実行する場合は、別売の音響校正器(サウンドキャリブレータSC-3100)をお買い求めください。

     

    ◆操作

  • 騒音計の測定条件を次のように校正用に設定する。
    表示画面    :    標準画面     (パネルスイッチ[LIST])
    表示    :    LP表示     (パネルスイッチ[LP / Leq …])
    周波数補正    :    FLAT 表示はP     (パネルスイッチ[A / C / FLAT])
    測定モード    :    INST     (パネルスイッチ[Tact Max])
    SC-3100    :    キャリブレージョン周波数     250Hz (代表値)
    音圧レベル    124dB (代表値)

  • 騒音計のマイクロホンを音響校正器にセットする。
    マイクロホンをサウンドキャリブレータの挿入口に挿入します。

  • 音響校正器の電源をONする。

  • 測定レンジを校正レベルがフルスケールよりオーバーしない範囲で最大位置になるように設定する。

  • 校正値を校正基準音圧レベルに設定する。
    校正値が音響校正器の校正基準音圧レベルと同じ値になるように付属の調整用ドライバーを使って校正用ゲイン調整ボリュームを回します。なおこのとき、校正用ゲイン調整ボリュームを無理な力で強く回したり押し込んだりしないでください。故障の原因になります。


  • <メモ>
    校正基準音圧レベルは音響校正器により固有の値を持っています。校正を実行する前に、ご使用の音響校正器の校正基準音圧レベルを、音響校正器に付属の検査成績書をご覧の上ご確認ください。

     

    P34.bmp (324080 バイト)

     

    3. 受託校正

    本体引き取りにて、受託校正(有料)を行っております。試験成績書、またご要望によりトレーサビリティー体系図(有料)、校正証明書(有料)を添付いたします。

     

    4. 検定書

    本体引き取り検査後、公的機関にて検査を受ける業務を受託しております。「検定書」は計量法に基づいて実施され、有効期間5年のシールが貼られます。検定書に関して「what's New 小野測器レポート」コーナーの「騒音計とは」をご参照お願いします。



    お問い合わせフィードバックフォーム

    お客様相談室




    © Copyright. ONO SOKKI CO., LTD. All Rights Reserved. | 当サイトのご利用にあたって| 個人情報保護方針