騒音計 よくあるご質問
1. 時間率騒音レベル測定の概要
時間率騒音レベル(LX演算)とは、ある測定時間内に騒音レベルが変動した場合、あるレベルを超えている時間が実測時間のXパーセントを占めるとき、そのレベルをLXの表記記号で表したものです。時間率騒音レベルを測定することにより、騒音レベルが不規則でまた大幅に変動する環境を評価することが可能になります。
■時間率騒音レベル測定値一覧
時間率騒音レベルを測定することにより、次の値を同時に求めることができます。
■測定中/一時停止の制約事項
時間率騒音レベル測定中または一時停止時には、次の表のように一部操作が出来なくなるパネルスイッチがあります。なお、時間率騒音レベルの測定中に電源をOFFすると、測定は強制的に終了します。ご注意くさい。
2. 測定手順
基本的な測定条件の設定方法は測定条件の設定方法を参照ください。
◆操作
測定条件を騒音レベル測定用に設定する。
表示画面 :任意 (パネルスイッチ[LIST])
レベルレンジ :任意 (パネルスイッチ[△・▽ LEVEL])
周波数補正 :任意 (パネルスイッチ[A / C / FLAT])
動特性 :任意 (パネルスイッチ[F / S / IMP])
測定値 :任意 (パネルスイッチ[LP Leq…])
測定時間を設定する。
パネルスイッチ[MEAS TIME]を押し測定時間を設定します。ここでは、測定時間を(00:04:10)に設定した例です。なお、FREEを設定するには 設定時間を00:00:00 に切り替えます。FREEを設定すると、パネルスイッチ[PAUSE/CONT]を押すまで最大100時間まで(99:59:60)測定を継続します。ただし、100時間以上の設定はできませんのでご注意ください。
サンプリング間隔を設定する。
機能2のパネルスイッチ[Period]を押しサンプリング間隔を設定します。ここでは、サンプリング間隔を5sに設定した例です。
サンプリング間隔を10msに設定した場合、測定時間が長いとオーバーフローすることがあります。そのため、測定時間は1時間以内に設定してください。
また、測定値が周期的に変化した場合のオーバーフローする時間は次の表のとおりです。次の表を参考に適切なサンプリング間隔と測定時間を設定してください。
測定を実行する。
パネルスイッチ[START]を押すと測定を開始します。測定中は、測定実行中マークが表示され、測定時間の設定表示は測定の経過時間に切り替わります。
デジタル表示部の測定値を読み取る。
設定した測定時間が経過すると測定が終了します。測定が終了すると測定実行中マークも消えます。
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■測定の一時停止
測定の一時停止はパネルスイッチ[PAUSE/CONT]を押します。測定を一時停止すると、測定実行中マークが一時停止マークに切り替わります。
また、再度パネルスイッチ[PAUSE/CONT]を押すと、一時停止した測定を再度継続して実行します。
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3. 測定値の読取り
測定した値は次の手順で表示することができます。詳細は、下図を併せてご覧ください。なお、ここでは、時間率騒音レベルと等価騒音レベル、単発騒音暴露レベル、最大値、最小値、レベル化しない最大値データもそれぞれ測定した結果の表示方法です。
■パネルスイッチによる測定値の表示
標準画面を表示した状態でパネルスイッチ[Lp/Leq …]を押すたびに、瞬時値→等価騒音レベル→単発騒音暴露レベル→最大値→最小値→レベル化しない最大値→瞬時値…の順序で測定した値が切り替わって表示されます。
■リスト表示による測定値の表示
標準画面を表示した状態でパネルスイッチ[LIST]を押しリスト表示画面に切り替えると、最初に等価騒音レベル、単発騒音暴露レベル、最大値、最小値、レベル化しない最大値がすべて表示されます。
さらに、パネルスイッチ[Lp/Leq …]を押すと、すべてのLx値が一覧表示されます。
■画面の切替え
測定中も標準画面とリストを切り替えることができます。また測定の一時停止中は、標準画面からリスト画面、さらに標準画面の測定値(パネルスイッチ[Lp/Leq …])を順に切り替えることができます。
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