等価騒音/単発騒音暴露レベルの測定は

1. 各測定値の概要

等価騒音レベル(Leq)、単発騒音暴露レベル(LAE)、最大値騒音レベル(MX)、最小騒音レベル(MN)、レベル化しない最大値(PK)は同時に測定することができます。

  • 等価騒音レベル(Leq
    時間的に騒音レベルが変動している場合に、測定時間内にこれと等しいエネルギーを持つ定常騒音の騒音レベルです。


  • 単発騒音暴露レベル(LAE
    単発的に発生する騒音の1回の発生ごとのA特性で重みづけられたエネルギーと等しいエネルギーを持つ継続時間1秒の定常音の騒音レベルです。
    単発騒音暴露レベルによる測定を用いることにより、杭打ち音などの間欠的に発生する騒音を評価することができます。


  • 最大騒音レベル(MX)
    測定時間内の最大レベルです。


  • 最小騒音レベル(MN)
    測定時間内の最小レベルです。


  • ピークレベル(PK
    波形の最大値をレベル化して求められる値です。

 

■測定中/一時停止時の制約事項一覧

等価騒音レベルや単発騒音暴露レベルなどの測定中または測定の一時停止時には、次の表のように一部操作ができなくなるパネルスイッチがあります。なお、測定中に電源をOFFすると、測定は強制的に終了します。ご注意ください。

P44.bmp (113580 バイト)

<メモ>

  • 等価騒音レベルや単発騒音暴露レベル測定中に再度[START]を押すと、すでに測定したデータをクリア(消去)した後、また新たに測定を開始します。


  • 等価騒音レベルや単発騒音暴露レベル測定中に過大レベル警告が表示されたデータには信頼性がありません。また、測定中に表示された過大(OVER)または過小(UNDER)レベル警告は、再度測定を開始するまで消えません。

  • 過大レベル警告が表示された場合には、新たにレベルレンジを設定した後、再度測定を実行してください。

  • 等価騒音レベルや単発騒音暴露レベル測定データ表示中にレベルレンジを切り替えたり測定時間の設定を変更すると、表示は瞬時値に切り替わり測定が終了します。ただし、再度[START]を押さない限り等価騒音レベル(Leq)または単発騒音暴露レベル(LAE)のデータは保持され続けます。

 

2. 測定手順

基本的な測定条件の設定方法は測定条件の設定方法を参照ください。

 

◆操作

 

  • 本器の測定条件を騒音レベル測定用に設定する。
    表示画面 :標準画面 (パネルスイッチ[LIST])
    レベルレンジ:任意 (パネルスイッチ[△・▽ LEVEL])
    周波数補正:A  (パネルスイッチ[A / C / FLAT])
    動特性  :FASTまたはSLOW (パネルスイッチ[F / S / IMP])


  • 測定時間を設定する。
    パネルスイッチ[MEAS TIME]を押し測定時間を設定します。ここでは、測定時間を5分(00:05:00)に設定した例です。なお、FREEを設定するには 設定時間を00:00:00 に切り替えます。FREEを設定すると、パネルスイッチ[PAUSE/CONT]を押すまで最大100時間まで(99:59:60)測定を継続します。ただし、100時間以上の設定はできませんのでご注意ください。


  • 測定データ表示を等価騒音または単発騒音暴露レベル測定に設定する。
    パネルスイッチ[LP /Leq ...]を押し、等価騒音レベル(Leq)または単発騒音暴露レベル(LAE)のいずれかを表示します。


  • 測定を実行する。
    パネルスイッチ[START]を押すと測定を開始します。測定中は、測定実行中マークが表示されまた、測定時間の設定表示には、測定の経過時間が表示されます。


  • デジタル表示部の測定値を読み取る。
    設定した測定時間が経過すると測定が終了します。測定が終了すると、測定実行中マークも消えます。

  • P45.bmp (359580 バイト)

     

    ■測定の一時停止

    測定の一時停止はパネルスイッチ[PAUSE/CONT]を押します。測定を一時停止すると、測定実行中マークが一時停止マークに切り替わります。また、再度パネルスイッチ[PAUSE/CONT]を押すと、一時停止した測定を再度継続して実行します。

    P46.bmp (297080 バイト)

     

    3. 測定値の読取り

    測定を実行すると等価騒音レベル(Leq)、単発騒音暴露レベル(LAE)、最大値(MX)、最小値(MN)、ピークレベル(PK)が同時に測定されます。

     

    ■パネルスイッチによる測定値の表示

    パネルスイッチ[LP /Leq…]を押すたびに、次の順序で測定した値が切り替わって表示されます。

    ■リスト表示による測定値の一覧表示

    パネルスイッチ[LIST]を押しリスト表示画面に切り替えることにより、測定した値がすべてを表示することができます。なお、測定中や測定の一時停止中にもリスト表示することができます。  

    <メモ>
    等価騒音レベルまたは単発騒音暴露レベル測定では、時間率騒音レベル(LX)も同時に測定しています。そのため、サンプリング間隔が適切に設定されている場合に限り、時間率騒音レベルの測定値も表示することができます。なお、時間率騒音レベルの詳細については、次節「4.時間率騒音レベルの測定」をご覧ください。

    P47.bmp (284580 バイト)



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