騒音計 よくあるご質問
■AC/DC出力の設定
ANALOG OUT端子のACおよびDC出力端子からは、ACおよびDC出力信号が出力されています。ACおよびDC出力端子には、レベルレコーダやリアルタイムアナライザーなどの機器を接続することができます。
【注意】
ACおよびDCの両方の出力端子とも出力抵抗は50Ω±2%ですが、50Ωの終端抵抗をドライブする能力はありません。必ず10kΩ以上の入力インピーダンスをもつ測定器を接続してください。
AC出力信号には、誤差(最大15%)を含んでいます。そのため、必ず接続する機器との校正を完了した後使用してください。
AC出力
レベルレンジ表示上限値の出力レベル |
0.707Vrms ±15% |
---|---|
オフセット電圧 |
±10mV以内 |
±1V = 0.707Vrms = -3dBv
ここで、定常正弦波信号の入力レベルがレベルレンジ表示上限値よりadBの場合、AC出力端子からの信号は次のようになります。
0.707×10a/20Vrms = -3 + adBv
例えば、測定レベルがレベルレンジ表示上限値より-20dBの場合の出力信号は、次のとおりです(レベルレンジが40dB~110dBでは90dBに相当)。
0.707×10(-20)/20 = 70.7mVrms = -23dB
内部校正信号はレベルレンジ表示上限値より-6dBです。そのため、AC出力端子から出力されるの電圧は、354mVrmsまたは-9dBvになります(レベルレンジが40dB~110dBでは104dBに相当)。また、定常信号入力時のAC出力レベルがbVrmsまたはadBvの場合、表示画面での指示値は、レベルレンジ表示上限値から次の数値分だけ離れることになります。
20×LOG10(b/0.707)dBまたはa+3dB
例えば、AC出力が100mVrms = -20dBvの場合の指示値は、フルスケールから次の数値分だけ離れることになります。
20×LOG10(0.1Vrms/0.707)dB = -20dBv+3dB-17dB
このとき、レベルレンジ表示が40dBから110dBでは93dBに相当します。AC出力端子から出力される信号の最大出力レベルは0.707Vrmsであり、リニアリティーはこのレベルまで保証されています。
DC出力端子からは、ほぼバーインジケータと同じレベルに対応した信号が、D/Aコンバータを介した後出力されています(仕様下記参照)。
バーインジケータの更新周期は100msですが、D/Aコンバータの出力の更新は約8.2ms周期で行われております。そのため、急なレベル変動にも対応可能です。
レベルレンジ表示上限値の出力レベル |
2.5V±150mV |
---|---|
スケールファクター |
0.5V ±18mV/10dB |
従って、レベルレンジ表示上限値の定常正弦波を入力した場合、DC出力は2.5Vになります。スケールファクターは0.5V/10dB。そのため、レベルレンジ表示上限値よりadBの場合DC出力は次の式で表わすことができます。
2.5 + 0.5×a/10V
例えば、レベルレンジ表示上限値から-20dBの場合、DC出力レベルは次のようになります(レベルレンジが40dB~110dBの場合90dBに相当)。
2.5 + 0.5×-20/10 = 1.5V
内部校正信号はレベルレンジ表示上限値より-6dBです。したがって、DC出力は次のようになります(レベルレンジが40dB~110dBの場合は104相当)。
2.5 +0.5 × -6/10 = 2.2V
また、DC-出力がbVの場合、表示画面での指示値は、レベルレンジ表示上限値から、次の数値分だけ離れることになります。
(b-2.5)/0.5×10dB
例えば、DC出力端子からの出力が1.65Vの場合、指示値はレベルレンジ表示上限値から、次の数値分だけ離れることになります(レベルレンジが40dB~110dBの場合は93dB相当)。
(1.65-2.5)/0.5×10 = -17dB
DC出力端子からの最大出力レベルは3Vで、レベルレンジ表示上限値より10dB大きい値を示す正弦波のレベルと同じです。定常信号がこのレベルを超えると、OVERが表示されます。