小・中容量、高速回転対応型トルク検出器
TH-1000 / TH-2000 シリーズ

製品写真（TH シリーズ位相差方式トルク検出器）

TH シリーズトルク検出器は、これまでの小野測器トルク検出器の利点を生かしつつ扱いやすさと機能・精度を向上させた新たな電磁誘導位相差方式のトルク検出器です。最大の特長である高耐久性、長寿命はそのままに、電磁誘導位相差方式により、検出補助用モーターを無くし検出器への AC 電源の供給を不要としました。

TH-1000 シリーズは最大回転速度範囲 6000 r/min の標準タイプ。また、TH-2000 シリーズは、最大回転速度範囲 20,000 r/min の高速タイプとして、EV/HEV 用モーターや遠心分離器など高速回転が必要なモーター等のトルク性能試験に対応しました。

TH シリーズトルク検出器の特性は電源投入時に自動で TS-2800 トルク表示器に読み込まれるため、今までのようなわずらわしい設定作業は不要です。

TH-1000/TH-2000 シリーズ トルク検出器は TS-2800 トルク演算表示器 と組み合わせて使用します

トルク演算表示器 TS-2800

特長

  • 高精度：±0.1% FS
  • Max. 20,000 r/min の高速回転体のトルク性能試験に対応（TH-2000 シリーズ）
  • 長寿命：回転部と信号検出部は磨耗する部分のない非接触の位相差方式を採用
  • 優れた耐ノイズ性：検出信号はノイズに強いラインドライバー出力を採用
  • 回転方向（CW/CCW）による切替が不要
  • CEマーキング、FCCに対応（CE：EN61010-1:2010、EN61326-1:2013、FCC：Part 15B）

トルク検出器の測定原理について

システム構成

イラスト（TH-1000/2000 シリーズシステム構成）

概略仕様

TH-1000 シリーズ

型式 定格トルク
N･m		 定格回転速度
r/min		 慣性モーメント
kgm2		 ねじり剛性
N･m/rad		 質量
kg
TH-1204 2 6,000 6.95 ×10−5 1.67 ×102 3
TH-1504 5 6,000 6.95 ×10−5 4.12 ×102 3
TH-1105 10 8,000 7.70 ×10−5 7.75 ×102 3
TH-1205 20 8,000 7.70 ×10−5 1.57 ×103 3
TH-1505 50 6,000 1.19 ×10−3 6.18 ×103 9
TH-1106 100 6,000 1.19 ×10−3 1.27 × 104 9
TH-1206 200 6,000 1.34 × 10−3 2.54 × 104 10
TH-1506 500 6,000 1.34 × 10−3 6.18 × 104 10

1 N･m ＝ 0.1019716 kgfm

TH-2000 シリーズ

型式 定格トルク
N･m		 定格回転速度
r/min		 慣性モーメント
kgm2		 ねじり剛性
N･m/rad		 質量
kg
TH-2204 2 20,000 6.95 × 10−5 1.67 × 102 4
TH-2504 5 20,000 6.95 × 10−5 4.12 × 102 4
TH-2105 10 20,000 7.70 × 10−5 7.75 × 102 4
TH-2205 20 20,000 7.70 × 10−5 1.57 × 103 4

1 N･m ＝ 0.1019716 kgfm

ヒステリシスを含む非直線性 ±0.1 % FS 以下（1秒平均表示、静校正）
破壊トルク 定格トルクの 400 %
感度の温度影響 0.02 % FS/℃
ゼロ点の温度影響 0.02 % FS/℃
適合回転検出器 MP-9810 （オプション）
使用温度範囲 0～＋40℃
保存温度範囲 −20～＋60 ℃
使用湿度 95 % 以下
耐振動 50 m/s2 以内
回転検出用歯車 標準付属 （60 P/R）
電源 TS-2800 トルク表示器から供給
付属品 取扱説明書、検査チャート
オプション トルク信号ケーブル（TH-0100 ケーブル）
型名 長さ（m）
TH-0105 5
TH-0110 10
TH-0120 20
MP-9810 磁電式回転検出器
MX-8100 シリーズ回転信号ケーブル
型名 長さ（m）
MX-8105 5
MX-8110 10
MX-8120 20

関連情報

最終更新日:2024/06/04