【TEDS対応】
TEDS 対応加速度ピックアップと組み合わせて使用することで、加速度ピックアップ固有の感度情報が AU-2300 に自動転送・自動認識されます。これまでは手作業で行われていたセットアップやキャリブレーションの時間を短縮でき、作業効率が格段に向上するとともに、作業者の設定ミスを低減可能です。また、USB経由でパソコンから AU-2300 の測定レンジやフィルター設定などの操作をコントロールすることができるため、工場ラインや品質管理部門などでの遠隔操作が可能です。
ユニットは、お客様の多様な計測用途に合わせ、単体であるいは複数ユニットを自由に組み合わせ、単チャンネルから多チャンネルまで、フレキシビリティに富んだ計測システムを構築することができます。
TEDS = Transducer Electronic Data Sheet
IEEE1451 シリーズで定義されているセンサー固有の情報を記述するフォーマットです。
このTEDSデータをセンサーに組み込むことで自己認識機能を備える事が可能となり、プラグアンドプレイセンサーと呼ばれる機能の根幹を成すものです。TEDSを定義しているIEEE1451 は「スマート・トランスデューサ・インタフェース(Smart Transducer Interface)」を規定する規格で、様々なセンサーやアクチュエーターの個別情報や測定データを交換するために、共通オブジェクトモデルやインタフェースを規定したものです。
その中の、IEEE1451.4はアナログ信号出力を持つセンサーを対象とした規格で、非常にシンプルなインタフェースが採用されており、かつ従来のシステムへの接続も可能になっています。
【加速度センサーのTEDS情報】
加速度センサーのTEDS情報には以下のものがあります。 “製造者ID、型番(バージョンを含む)、製造番号、使用テンプレートID(センサー種別)、感度、軸方向、質量、極性、校正周波数、校正温度、校正日、計測場所ID”、これらの情報を解析器側が読み込むことで、感度設定の自動化によるユーザ設定ミスの防止や、 計測場所ID によるセンサー識別による誤配線の防止、多種多様なセンサーを一度に使用する場合 の初期設定時間の削減が可能となります。
特長
エンベロープ処理は、フィルター方式とピーク方式を選択可能
高応答性40 kHz のエンベロープ処理(フィルター方式)を実現
振動アンプ部は、周波数応答が100 kHzと高周波まで応答可能
TEDS (IEEE 1451.4、ver 1.0) 対応
TEDS対応センサーと組み合わせると、センサーの感度、型名、製造番号などの固有情報を読み出し、本器に自動設定されます。感度設定が自動で行われるため、数値の入力ミスなどを回避することができ、作業者の測定前作業を大幅に軽減し、測定手順の効率化・簡素化をもたらします。
フィルター機能搭載
L.P.F.(ローパスフィルター)、H.P.F.(ハイパスフィルター)フィルターを搭載、不要な高周波域の振動や低周波ノイズをカットし、目的の信号を増幅することができます。
断線検知機能(CCLDモード時)
CCLD (定電流駆動)プリアンプ内蔵加速度センサー使用時におい て、ケーブル断線時などに警告表示をします。
USBインタフェース搭載
測定レンジやフィルターの設定など、本器のほとんどの操作をPCからコントロールすることができます。工場ライン や品質管理部門などで、遠隔操作が可能です。また、市販のUSBハブを使うことで、複数のユニットをコントロール することも可能です。
連結型フレーム採用
単体使用だけでなく、連結して多チャンネルユニットとしても使用可能です。
5台のユニットを連結
使用例
フィルター方式とピーク方式の使い分け
概略仕様
入力信号 | プリアンプ内蔵型(CCLD)加速度ピックアップ、電圧 |
---|---|
対応TEDS規格 | IEEE 1451.4 -2000, Template Ver.1.0 対応 |
CCLD電源 | 定電流 4 mA ,電圧 +24 V DC |
フィルター方式 | 絶対値検波後 1 kHz LPF 処理(1 kHz ~ 40 kHz) |
ピーク方式 | 絶対値&ピーク・サンプルホールド処理(半波検波)(1 Hz ~ 20 kHz) |
ABS出力 | 絶対値処理後の信号を出力 |
フィルター | HPF:50、100、500、1 k、5 k Hz(−18dB/oct) LPF:100、500、1 k、5 k、10 k Hz(−18dB/oct) |
周波数応答特性 | 1 Hz ~ 30 kHz(±0.5 dB)、0.1 Hz ~ 100 kHz(±0.5/−3 dB) |
センサー感度範囲 | 0.08 mV/(m/s2) ~ 12 V/(m/s2) |
出力レンジ範囲 | 0.01 ~ 1000(m/s2)/V (センサー感度に依存、可変幅100倍、ステップ数7) |
入力換算雑音 | 50 μVrms 以下(1 Hz ~ 30 kHz) |
高調波歪み率 | −70 dB 以下(Gain:1倍、1kHz、1Vrms) |
入力形式 | CCLD(IEEE 1451.4 対応)、電圧 |
最大入力電圧 | ±5V |
校正信号出力 | ±1V、159.2 Hz正弦波 |
断線検知機能 | CCLD使用時、ケーブルの断線時などに警告表示を行う |
リモートコントロール | USB 2.0 (FULL SPEED)、ミニBタイプ、仮想 COM ポート方式 |
電源 | AC/DCアダプター(STD-1533PA 使用時:AC100~240V)、またはDC: 9 ~ 18 V |
電力定格 | 5 VA(出力オプション未実装時) |
使用温度範囲 | 0 ~ 40 ℃(ユニット単体) |
外形寸法 | 44(W)×132.5(H)×243(D) mm |
質量 | 約750g |
価格 | AU-2300:
(税込
) ACアダプター STD-1533PA: (税込 ) ACケーブル VM1322-VM1702 (税込 ) |
オプション |
*1: オプション機能の出力はリアパネルの OP-OUT に常時出力され、
*2:本体納入後オプション機能を取り付けた場合、別途取り付け費が必要です。取り付け費: (税込 )(1オプションにつき) |
最終更新日:2013/07/18