ノモグラムソフトウェア
DS-0259

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制振材料として用いられる高分子材料やゴムなどの粘弾性体の性能を表す損失係数・複素弾性率は、温度・周波数依存性を持ち、その関係式は WLF(Williams,
Landel,
Ferry)則として知られています。また、この WLF 則を使用し、様々な温度、周波数における複素弾性係数の測定値を、横軸に周波数、縦軸に複素弾性係数をとった合成曲線として整理して、一つのグラフに表したものが換算周波数ノモグラムであり、任意の温度と周波数における複素弾性係数と損失係数の値を直接読み取ることができます。この換算周波数ノモグラムは、ISO
10112 において、制振材料の複素弾性率のグラフ表示として推奨されています。
DS-0259ノモグラムソフトウェアは、WLF 則による損失係数・弾性率・損失弾性率の周波数換算ノモグラムを作成すると伴に、そのデータをカーブフィットすることによって、逆U字ノモグラムやコンター線図(損失係数・ヤング率)
を作図します。
■換算周波数ノモグラム
 ■逆U字ノモグラム
逆U字ノモグラムでは、損失係数の測定精度が良い程逆U字上にプロット点が並びます。ヤング率のカーブフットの精度検証や、試験片の損失係数と共振周波数の測定精度の検証に有用です。
■カラーコンタ表示
カラーコンタ表示では、換算周波数(横軸)−温度(縦軸)平面上に損失係数または弾性率のレベルをカラー表示します。
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特長
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WLF 則による損失係数・弾性率・損失弾性率の周波数換算ノモグラムを作成
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逆U字ノモグラム、コンター線図(損失係数・ヤング率)作図
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カーブフィットパラメーター(損失係数:8種、ヤング率:4種)はマニュアルでも設定可能(パラメーターはCSV形式で記憶)
対応規格
■ISO
10112 - 1991 |
制振材料−複素弾性係数のグラフ表示 |
■JIS
G0602 - 1993 |
制振鋼板の振動減衰特性試験方法 |
■ASTM
E756 - 04 |
材料の振動減衰測定法 |
■DIN
53440 |
プラスチックおよび制振用積層系の試験;曲げ振動試験 |
仕様
対象材料 |
単一粘弾性材料 |
対象試験片 |
Dilect梁、Oberst梁、Mod.Oberst梁、Sandwitch梁
(基材、拘束層が同一の梁に限る) |
対象計測法 |
片持ち梁法、中央加振法、2点吊り法、2点支持法 |
対象次数 |
1~ 10次 |
対象温度点数 |
最大10点 |
損失係数測定範囲 |
0.01 ~ 0.3 |
基材影響除去 |
RKU(Ross、Unger、Kerwin)式による |
取り込みデータ |
DS-0256 損失係数測定ソフトからのバイナリーデータ |
基準温度入力 |
ガラス転移温度を1℃単位で手入力 |
温度−周波数換算則 |
WLF 式に ISO の推奨定数を採用 |
表示グラフ |
- 換算周波数ノモグラム
- 逆U字ノモグラム
- カラーコンター線図
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データの結合機能 |
同一の材料で異なる測定条件(測定法、長さ、厚さ、異なる基材等)で測定したデータを結合することが可能 |
データ編集機能 |
- データの並べ替え(登録順・換算周波数順)
- データの削除(指定ライン毎、次数毎、温度毎)
- データの挿入(ライン毎 )
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その他機能 |
- 半値幅内の測定点数をリスト表示
- 周波数応答関数・損失係数・ヤング率・ノモグラム関係のデータはテキスト化して、CSVファイルで記憶可能
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●CF-0242 サーボ解析ソフトウェアおよび DS-0256 損失係数計測ソフトウェアが別途必要です
● 記載事項は変更になる場合がございます。
● 価格情報は皆様の便宜のために参考用として記載された日本国内価格です。
ご購入をご検討いただく場合には最寄りの当社営業所あるいは代理店にご確認ください。
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