JIS K7391 記載の計算式により、複層試験片の測定結果から制振材料単体の損失係数およびヤング率(縦弾性係数)を算出

OS-0451_result

損失係数は、機械振動分野や高分子材料分野で用いられる振動減衰性能を示す指標の一つです。損失係数が大きい制振材料は、振動低減や放射音低減を目的に構造物表面に貼り付けて使用されます。

本ツールは、周波数応答計測ソフトウェアOS-4100で測定した、複層試験片(基材に制振材料を貼り付けた試験片)の周波数応答関数から、制振材料単体の損失係数とヤング率を算出し、制振材料の振動減衰性能を明らかにします。

 

 

特長

片持ちはり法(片端固定定常加振法)と中央加振法(中央支持定常加振法)に対応

JIS K7391の両手法に対応しています。これらは短冊形の試験片を強制的に加振して得られる周波数応答関数(機械インピーダンス(力/振動速度)やモビリティ(振動速度/力))のピークから半値幅法により、損失係数を求める手法です。


3層形試験片(サンドイッチ形、両面貼り付け形)に対応

制振鋼板のように制振材料を両面から挟み込んだ試験片や、基材の両面に制振材料を貼り付けた試験片についても、制振材料単体の損失係数とヤング率の算出が可能です。


異なる温度条件の結果を1つのグラフに集約して表示

制振材料は周波数特性のみではなく温度特性を持つことが一般的です。恒温槽を使用して温度試験を行うことで、複数の温度で測定した結果を重ね書きできます。

システム構成

片持ちはり法損失係数測定システム

試験片の一端を固定し、自由になっているもう一端を加振し、曲げ振動を励起させて損失係数を測定する方法です。

システム構成

ブロック図

(右上のグラフは測定した周波数応答関数のイメージです)

試験片イメージ図

片持ちはり法損失係数測定試験片イメージ図

周波数応答計測ソフトウェア OS-4100 (サーボアナライザー・周波数特性分析器)

周波数応答計測ソフトウェア OS-4100
(サーボアナライザー・周波数特性分析器) はこちら

周波数応答計測ソフトウェアは、機械構造物の振動特性、スピーカーの音響特性、モーター制御特性、 サーボ解析、カップリングの応答特性、バッテリのインピーダンス特性など様々な対象物の周波数特性を計測することができる専用のソフトウェアです。

中央加振法損失係数測定システム

両端が自由になっている試験片の中央を支持した上で加振し、曲げ振動を励起させて損失係数を測定する方法です。。

システム構成

ブロック図

(右上のグラフは測定した周波数応答関数のイメージです)

試験片イメージ図

中央加振法損失係数測定試験片イメージ図

周波数応答計測ソフトウェア OS-4100 (サーボアナライザー・周波数特性分析器)

周波数応答計測ソフトウェア OS-4100
(サーボアナライザー・周波数特性分析器) はこちら

周波数応答計測ソフトウェアは、機械構造物の振動特性、スピーカーの音響特性、モーター制御特性、 サーボ解析、カップリングの応答特性、バッテリのインピーダンス特性など様々な対象物の周波数特性を計測することができる専用のソフトウェアです。

測定事例

鉄基材に制振材料を貼り付けた2層形試験片を中央加振法で測定した結果です。

OS-4100での周波数応答関数測定結果画面

測定結果画面

OT-0450 での測定条件入力

測定条件入力画面


算出結果

周波数応答関数のピークから算出した損失係数とヤング率だけでなく、特定の周波数における損失係数とヤング率の算出も可能です。

損失係数

損失係数
左:周波数–損失係数グラフ、右:温度-損失係数グラフ

ヤング率

ヤング率
左:周波数–ヤング率グラフ、右:温度-ヤング率グラフ

仕様

ファイル形式

インポートファイル形式 CSV(OS-4100で出力した減衰比リストのデータ)
エクスポートファイル形式 XLSX(帳票ファイル)

関連規格

  • JIS K7391:2008 非拘束形制振複合はりの振動減衰特性試験方法
  • JIS G0602:1993 制振鋼板の振動減衰特性試験方法

最終更新日:2024/07/10