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音響インテンシティ法による音響パワーレベルの測定 販売終了

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音響・振動技術相談

オフィスや工場などの作業環境では、機械と人間が共存している場合が多く、機械騒音が作業環境を悪化させていることがあります。機械の音響パワーレベルは、このような作業環境において、環境改善のための機械の選択や、防音対策前後の効果の評価を行う場合の基になるデータとして有効に用いられます。

音響パワーレベルは、ある面を1秒間に通過する音のエネルギーをデシベル表示したものを指します。測定方法としては、音源の周りで平均音圧を測定して算出する「音圧法」と、音響インテンシティを測定して算 出する「音響インテンシティ法」に大別され、JIS や ISO に規格されています。音響インテンシティ法の場合、特別な施設を必要とせず、定常音であれば周囲の暗騒音の影響を受け難いため、現場の実稼働中の機械や、計測ルームに入れることができないような大きな機械の音響パワーレベルを計測するのに適しています。

 

イラスト(音響インテンシティ法による音響パワーレベルの測定)

 

イラスト(暗騒音の影響を受け難い理由)

 

音響インテンシティ法の音響パワーレベルの算出

音源を閉曲面で囲み、その面上の音の強さ(インテンシティ)を直接測定して、閉曲面の面積を掛け合わせ、音響パワーレベルを算出します。 測定方法には測定面となる仮想面を設定し、その面を分割し1点づつ測定するディスクリート法と、測定面上を連続的に移動させて測定するスキャニング法があります。

 音響パワーレベル LW は、周波数帯域ごとに以下のようにして求めます。

ここで、

< Ii > :測定面上の i 番目の面要素に対して垂直方向の音響インテンシティ成分
Si : i 番目の面要素の面積
N :面要素の数
P0 :基準の音響パワー(= 10-12 W)

 

イラスト(ディスクリート法概念図)

ディスクリート法

 

イラスト(スキャニング法概念図)

スキャニング法

 

写真(実際の測定風景)

MI-6410 1次元SIプローブ+マイクロホントラバース装置

 

機器構成

 

対応規格

規格の詳細をPDFファイルとして閲覧することが出来ます。下のリンクページ右上段にある「日本工業標準調査会」ボタンにマウスオーバさせると現れる記載に従ってください。

 

測定データ例

画面データ(測定データ1)

 

画面データ(測定データ1)

 

測定事例

  • 家電

  • OA 機器

  • 産業機械

  • 自動車

 

ポイント

  • この測定は、物理的に固定した測定面が設定でき、その面上での騒音が時間的に定常である音源で適用できます。
  • 設定した測定面に対して、インテンシティプローブの軸が垂直になる ように測定を行います。
小野測器では、本アプリケーションによる測定を、音響・振動に精通したコンサルティンググループで承っております。詳しくはこちらのページを参照ください。

Revised: 2006/09/19

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