計測機器システム構成例・活用事例
製造業・工業機械
転がり軸受の診断
設備機器等の損傷は早期に発見出来れは軽微ですみます。転がり軸受の異常振動を FFTアナライザーで周波数解析を行い、軸受に損傷が発生しているかどうかを診断します。
転がり軸受に取り付けた加速度検出器からの信号を CF-4700A FFTコンパレーターに入力します。 オプションの変動成分抽出機能に含まれるバンドパスフィルターで損傷により発生する振動の周波数帯域にフィルターをかけ、エンベロープ機能により損傷の部位に応じた基本周波数を解析します。 その周波数の振幅で軸受の状態を診断し、メンテナンス時期を判定します。また、ヘッドホン出力により音を聞いてフィルターを設定する事ができます。

測定の流れ

機器構成
型名 | 品名 | 備考 | |
---|---|---|---|
1 |
CF-4700A | FFTコンパレーター | |
2 |
CF-0473A(オプション) | 変動成分抽出機能 | |
3 |
NP-3000シリーズ | 加速度ピックアップ | CCLD(またはTEDS)機能付き |
4 |
HT-5500 | デジタルハンドタコメータ | 1回転1パルスを検出(反射テープ) |
ポイント
- ベアリングのキズのように鋭い波形が予想される際には、バンドパスフィルターを通してエンベロープ処理することで、キズの発生周期が解析可能
- 回転速度を測定する
- 加速度検出器の取付位置に注意(ベアリングに近い、振動値が大きい箇所に取付)
- ベアリングの諸元を事前に調べておくことが重要
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