VR-6100のアナログ出力(AC出力)に遅れがあるようですが?

VR-6100 の内部処理ですが、フィルターはすべてデジタル演算により処理を行っております。
デジタルの場合は A/D でサンプリングした後に、デシメーション (1/4にサンプルデータを間引く)を行い、LVF 用フィルター処理を行います。 この演算結果から RMS 処理を行い、表示データを求めています。AC アウトは、LVF 用フィルター処理の後に、元のサンプリングされたデータへ 戻す処理(4倍インターポレーション)を行い D/A にて出力しております。


VR-6100 では IIR LPF (デジタルローパスフィルタ)によるデシメーメーション・インターポレーション処理を行っておりますので、周波数に対して遅延が一定ではありません。 5 〜 50 サンプル程度ずれると思われます。 (実際に50 サンプル以上遅れる理由は、内部の演算処理が間に合わなくなることを防ぐためにバッファにデータを貯めています。このリングバッファの容量とサンプルクロックとの関係で遅延時間が決まって来ます。) よって、A/D の変換による遅れ、D/A 変換による遅れ、デジタル処理による遅れが発生することにより AC アウトの出力が遅れる形になります。 但し、ΔΣ A/D コンバータ、D/A コンバータの遅れは一定です。デジタルフィルター演算による遅れも一定です。

 

(但し、各振動感覚補正 LVA と LVF と LV では異なります。)

振動レベル計は、振動の大きさを計測することをコンセプトとして設計されていま すので、AC アウトの遅れに関しての設計は考慮されていせん。 よって、VR-6100 での AC アウトは遅れが生じます。

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