TS-2600 RS-232Cコマンド
RS-232C に付いて説明します。 パラメーターの設定に関しては質問の項「設定手順書」を、N-0 設定に付いては「ターミナルモードを使った N-0 設定の方法」を参照ください。
RS-232C は、EIA (Electronic Industries Association) で規格化されたシリアル・コミュニケ−ション・インタ−フェ−スです。本器の RS-232C インタフェ−スは、デ−タの読み出しや N-0 補正値の書き込み等をミニコンやパ−ソナルコンピュ−タ等の適当なプログラムにより可能にします。端末エミュレ−タまたは VT-100 端末エミュレ−タの機能をサポ−トとしているパソコンがある場合は、本器のタ−ミナルモ−ドでトルクのゼロ補正値/N-0 補正値の書き込みができます。
規格 |
EIA および JIS X5101 に準拠 |
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通信方法 |
調歩同期全二重モ−ド |
伝送速度(ボ−レ−ト) |
9600 bps |
キャラクタ長 |
8ビット |
パリティチェック |
無 |
ストップビット長 |
1ビット |
Xパラメ−タ制御 |
XON - XOFF 制御 |
タ−ミネ−タ |
CR + LF |
■ケ−ブル配線
外部機器側が制御信号を使用する場合は、ケ−ブルの配線またはプログラム上でその制御信号を無視します。■ケ−ブル配線例
適合コネクター型式(信号ケーブル側):R03-PB3M(多治見無線電機製)<別売>
基本接続( TxD 、RxD の信号線のみで通信する場合)
信号名 |
機能 |
入出力 |
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TxD(BA) |
送信デ−タ |
出力 |
RxD(BB) |
受信デ−タ |
入力 |
RTS(CA) |
送信要求 |
出力 |
CTS(CB) |
送信可 |
入力 |
SG(AB) |
信号用接地 |
− |
(1) TxD ( Transmit Data )
送信デ−タ出力信号で、通常MARK 状態( - 9 V )になっています。(2) RxD ( Recive Data )
送信デ−タ入力信号です。(3) SG ( Signal Ground )
信号用のコモンです。
■書き込み
トルクのゼロ補正値 | CW/CCW 各1 ポイント |
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N-0 補正値 | CW/CCW 各5 ポイント |
オ−トゼロ | ゼロ補正の設定 |
■読み出し
トルク測定値 | パラメ−タ設定 1- 7/1- 8 で設定された計測ゲ−ト時間の平均値 |
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回転測定値 | パラメ−タ設定 1- 7/1- 8 で設定された計測ゲ−ト時間の平均値 |
設定値 | レンジ・ファクタ・ P/R ・小数点・トルクのゼロ補正値( CW/CCW )・N- 0 補正値( CW/CCW )・回転方向・パラメ−タ設定内容 |
信号状況 | トルク信号入力・回転信号入力・READY・トリガ |
コマンドタ−ミネ−タは、CR( 0DH )またはLF( 0AH )で、TS-2600 からの出力には、CR+LF が付加されます。Xoff(^S :13H )で出力を一旦停止、Xon(^Q :11H )で再開します。
■デ−タの読み出し
RTD (Read Torque Data) | トルク表示値の読み出しを行います。 |
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RRD (Read Revo Data) | 回転表示値の読み出しを行います。 |
RDD (Read Display Data) | トルク表示値、回転表示値を”,”で区切って出力します。 |
RLO (Read Logging On) | トルク表示値、回転表示値を”,”で区切って、 ”RLF ”コマンドを受けるまでゲ−ト時間ごとに連続的に出力します。 |
RLF (Read Logging off) | ”RLO ”コマンドによる連続出力を止めます。 |
■設定値の書き込み
設定値の書き込みは、前面パネルの LOCK スイッチが UNLOCK 側になっていないと行えません。STZn ,d (Set Torque Zero) | n =0 :CW ,1 :CCW d =- 1 ,0 ~99999 トルクのゼロ補正値の書き込みを行います。 |
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STNn ,r(P1), t(P1), r(P2), t(P2), r(P3), t(P3), r(P4), t(P4), r(P5), t(P5), (Set Torque N-0) | n =0 :CW ,1 :CCW r(P1 ~P5 )=0 ~99999 (各ポイントの回転デ−タr/min ) t(P1 ~P5 )=0 ~±9999 (各ポイントのトルクデ−タ) N-0 補正値の書き込みを行います。デ−タが妥当であれば、回転値の昇順に並び替え、N-0 テ−ブルの計算を行います。(N-0 スイッチが ON になっていれば補正が有効になります。) |
SBD (Set Backup Data) | 全バックアップメモリの書き込みを行います。 |
■設定値の読み出し
RTF (Read Torque Factor) | トルクファクタ−設定値の読み出しを行います。 | ||||||||||||||||
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RTR (Read Torque Range) | トルクレンジ設定値の読み出しを行います。 | ||||||||||||||||
RTP (Read Torque decimal Point) | トルク表示小数点設定値の読み出しを行います。 | ||||||||||||||||
RTZn (Read Torque Zero) |
n =0 :CW ,1 :CCW
トルクのゼロ補正値の読み出しを行います。 |
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RTNn (Read Torque N-0) |
n =0 :CW ,1 :CCW
N- 0 補正値の読み出しを行います。 各デ−タは、”,”で区切られ、次の順序で出力されます。
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RRP (Read Revo Pulse) |
回転 P/R 設定値の読み出しを行います。 | ||||||||||||||||
RPS (Read Parameter Setting) |
パラメ−タ設定値の読み出しを行います。 各デ−タは、すべて”0 ”か”1 ”で、”,”で区切られ、次の順序で出力されます。
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RMD (Read MoDe) |
動作モ−ドの読み出しを行います。
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RCD (Read Condition Data) |
コンディションデ−タの読み出しを行います。 各デ−タは、すべて”0 ”か”1 ”で、”,”で区切られ次の順序で出力されます。
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RBD (Read Backup Data) | 全バックアップメモリの読み出しを行います。 | ||||||||||||||||
VER (VERsion) | ROM バ−ジョンの読み出しを行います。 |
■その他検査用
STA (Set Torque Analog) | トルク出力 DA 値の書き込み( CALIBRATION モ−ドのときのみ有効)を行います。 |
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SRA (Set Revo Analog) | 回転出力 DA 値の書き込み( CALIBRATION モ−ドのときのみ有効)を行います。 |
TRM (TeRMinal mode) | タ−ミナルモ−ドに入ります。 |