TS-2600 N-0の設定方法

 

N-0 を設定するにはターミナルモードを使用します。


ターミナルモード

DEC 社の端末専用機である VT- 100 は、多くのミニコンやワ−クステ−ションなどで標準的な端末としてサポ−トされています。TS-2600 は、VT- 100 端末で使用できるエスケ−プシ−ケンスを利用して、フルスクリ−ンタ−ミナルモ−ドになります。

(注)ターミナルモードの起動に関して質問の項の「ターミナルモードの起動方法」を、パラメータの設定は「設定手順書」をご参照ください。

 

機能と操作キ−の説明

タ−ミナルモ−ドには、モニタ−モ−ドとセットモ−ドがあります。モニタ−モ−ドでは、ゲ−ト時間ごとにトルク、回転表示値と、スイッチの状態を表示します。セットモ−ドでは、トルクのゼロ補正値と N- 0 補正値が設定できます。 下図はターミナルモードを開いた画面を示します。

 

1. モニタ−モ−ド

「ESC」 タ−ミナルモ−ドの終了
「S」 セットモ−ドに入る
「Z」 現在セットされている回転方向でトルクのゼロ補正を行う

2 セットモ−ド

「ESC」 セットモ−ドを終了させ、モニタ−モ−ドへ戻る
「BS」「DEL」「←」 一文字消去
「+」「−」 符号入力( N- 0 補正値設定時のみ有効)
「0 」~「9 」 数値入力
「ENTER」 設定項目の移動および設定値の確定入 力値を間違えた場合に「 ENTER 」キーを押し続け、項目を一巡させる必要があります。
「!」 N- 0 設定値のソ−ト(回転の昇順に並び替え)とテ−ブルの 計算を行い、バックアップメモリに記憶します。(パラメ −タ設定がON になっていれば補正が有効になる)。このとき、トルクのゼロ補正値もバックアップメモリに書き込 まれます。

3 両モ−ドで共通のキ−操作

「CTRL 」+「L」 画面の書き直し(「 CTRL 」キ−を押しながら「 L 」を押す)

 

N- 0 補正値の入力方法

「検出器の周波数特性( N- 0 )補正値の入力」で、記録したデ−タを入力します。
(下記(1)N-0補正値の準備を参照) タ−ミナル画面上で、R は回転、T はトルク値を示します。

1 「 S 」を押しセットモ−ドに入ります。

2 「 ENTER 」キーで項目を移動しながら、回転・トルク値を入力します。

3 「!」でバックアップメモリに記憶します。

 

4 検出器の周波数特性( N- 0 )補正値の入力

検出器の周波数特性などにより、無負荷状態で軸が回転していてもトルクの測定値が現れることがあります。
この値は、再現性がありますので、回転数ごとに補正値を設定することにより、高精度の測定をすることが可能です。パラメ−タ設定 1- 4 をOFF にします。

 

(1) N- 0 補正値の準備

測定範囲の回転数を記した下記のような表を用意します。


回転数(r/min)

0

1000

2000

3000

4000

5000

トルクのカウント

        

     

【注意】カウント欄には、小数点の表示は無視した数字を記入します。 <例:0.02 → 2 >

検出軸を無負荷の状態にして(片側の軸に何もつけない)モ−タなどで回転させて、各回転数ごとのトルク表示値を記録します。CW/CCW  両方使う場合は、両方向についてつくります。
本器に入力できるのは、CW/CCW 各 5 ポイントです。入力ポイント間に直線近似して入力ポイント以外の補正も行われます。数字の変化の大きな付近を細かく、変化の小さい付近を粗く記録しても可能です。

例:回転数 → 500 、1000 、1500 、2000 、5000


(2) N- 0 補正値の入力

RS-232C を接続して行います。詳しくは、質問の「ターミネータを起動する」を参照してください。


(3) 内部設定部のパラメ−タ設定 1- 4 を ON にするとで、N- 0 補正値の設定が有効になります。

(4) TEST スイッチ(パラメ−タ設定 2- 3 )ON で MEAS/CAL スイッチを CAL にすることにより、N- 0 補正値の設定を確認できます。

 

N-0 設定値の確認方法

CAL 機能にて、トルク表示部と回転表示部に FACTER、N-0 設定値を表示します。

(注)パラメータの設定が必要です。詳細はパラメータの設定に付いては「設定手順書」をご参照ください。

 

1 パラメ−タ設定 2 の 4 ビットのディップスイッチの 3 番を ON にします。

2 TEST スイッチ(パラメ−タ設定 2- 3 )は、MEAS/CAL スイッチを CAL にします。

3 TRQ ZERO スイッチを押すことにより、下図のようにトルク表示部、回転表示部の表示が順次変わります。

(トルク表示器: トルクファクタ−他、 回転表示部:トルクレンジ他)

<表示部のご注意>

  • トルク表示部の小数点の個数が何ポイント目のデ−タかを示します。
  • トルクのゼロ補正値/N- 0 補正値は、TEST モ−ドに入ったときに選択されている方向( CW/CCW )のデ−タを示します。

 



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