TSシリーズトルク計の表示をNm単位系から
kgfm単位系で表示する設定方法
TSシリーズトルク計の表示単位を変更する場合、操作手順は次の様になります。具体的な操作はそれぞれの取説をご参照お願いします。
計量法の改正によりkgfm単位系から Nm単位系に変わりました。そのためkgfm単位系の表示での販売ができなくなり、これに対応するため下記の内容で仕様を変更しました。(99年10月より完全実施)
(1) TS-3600/3100 シリーズ表示器
kgfm単位系の文字を削除しNm単位系のみとしました。対応の機種は従来機と区別するため “B”の文字を付した型式になります。その他の機能の変更は有りません。
対応済の機種
TS-3600B、TS-3100B
(2) 検出器
検出器の名板は kgfm単位系から Nm単位系の表記に変更しました。
(例) 定格トルク → Nm単位系の定格トルク値
Factor → Nm単位系に対応したFactor値
お客さまサイドでkgfm単位系で表示されたい場合は次の手順で可能です。 なお、単位系変換にあたっては次の計算フォームをご利用ください。
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(1) 新検出器 + TS-3600B/3100Bの場合
①(Nm単位系のFactor)÷0.9807=(kgfm単位系のFactor)を設定します。
(例)(Nm単位系のFactor)=8086→ 8245(kgfm単位系のFactor)
② Capacityを検出器容量のNm単位系からkgfm単位系の値に設定します。
(例1)定格 200 Nm を 20 kgfmにするには、 200 → 20 に設定します。
(例2)定格 5 Nm を 50 kgfcm にするには、5 → 50 に設定します。
③ UNIT(単位)表示を “ Nm” → “ − ” 記号に設定します。
④ ZERO 調整を行う
(2) 新検出器 +未対応 TS の場合(TS-3100、3100A、3600、3600A、800、800B)
(1) と同様の操作手順ですが ③ の単位を “Nm”→ “kgfm” の設定ができます。
(3) 旧検出器 + TS-3600B/3100Bの場合
(1) と同様の操作手順ですが ①で、旧検出器の名板には kgfm 単位系の Factor が表記されていますので、 この値をそのまま設定します。
(4) 新検出器 + TS-2100/TS-2600の場合
①(Nm単位系のFactor)÷ 0.9807 =(kgfm単位系のFactor)(kgfm単位系のFactor)を設定します。
② RANGE を名板の値に設定します。(RANGE の値は Nm、 kgfm 単位系どちらも同じ値です)
③ 小数点位置を1桁ずらします。(TS-2100は表示なし)
(例1)定格 200 Nmを 20 kgfm にするには、200.0 → 20.00 に設定します。
(例2)定格 5 Nmを 50 kgfcm にするには、5.000 → 50.00 に設定します。
④ "kgfm”等 の貼り名板を用意し、表示の適当なところに貼ります。
⑤ ZERO 調整を行います。
(5) 旧検出器 +TS-2100/2600の場合
(4) と同様の操作ですが、 ①で、旧検出器の名板には kgfm 単位系の Factor が表記されていますので、この値をそのまま設定します。