検出器を垂直に取り付ける事は可能です。但し、カップリング重量程度の荷重程度としてください。
同様に検出器を、横側面、逆さま(裏面)に据え付けても問題ありませんが、据え付け面は十分な強度を持った定盤とし、ケーブルの取り出し、メンテナンスのしやすさを考慮した取り付けをしてください。
芯出し精度は2~3/100 mmで設定するようにしてください。
一般的な取り付け例を次に示します。
(1) 軸に変動荷重がかからない場合
フレキシブルカップリングを使って外部機器と接続します。
(2) 軸に変動荷重がかかる場合
中間軸受けを入れて、トルク検出器の軸端に変動荷重がかからないようにします。
(3) ベルト、チェーンおよび歯車による駆動の禁止
下図のように、トルク検出器の軸に、ベルトがけのプーリーや、チェーンに使用されるスプロケットや歯車などを付けて動力伝達を直接行うと、検出器の軸に大きな荷重がかかります。そのためトルクの測定に悪い影響を及ぼすばかりでなく、軸を支えているベアリングを破損することが考えられます。
下図のように検出器と駆動モーター間に中間軸受けを入れることにより、Vベルトで駆動してベルトの張力を加えても検出器の軸に曲げが生じることなく精度よく測定ができます。
(4) 垂直に取り付ける場合
検出器は垂直に取り付けて使用することができます。(1)~(3)を考慮し据え付けてください。
繰り返しになりますが、検出器にかかるスラスト荷重は、使用するトルク検出器側のカップリング重量がかかる程度に考えてください。