基本的には軸と逆に付属モーターを回転させて使用するよう設計されていますので、CW/CCW切り替えて使用します。付属モーターの回転方向切り替え時間は、運転 回転速度、機種によりますが3~5s 以上かかります。左右サイクリック試験のトルク測定には、測定したい回転速度範囲により次の方法で可能です。
(1) 約200r/min以下の場合
CWの設定のままで測定します。CCWのときは表示、出力電圧はCWの時とは極性が逆になりますが、正しい値です。
(2) 約200r/min以上の場合
トルク検出器の電源はoffのまま、表示器のみcw/ccwの切り替え(またはcwのまま)を行います。0~約200r/min 以下は測定できませんが(表示0、またはノイズのため安定せずばらつきます)、それ以上の
回転速度ではトルク測定が可能です。
なお、(1) と同じ考えで、CW(またはCCW)のままでの使用も可能です。
(3) 補足説明
軸の回転が低いと信号が微少になり検知できないため、 検出器に付属モーターを取り付け、付属モーターの回転方向は軸と逆に回転させる事により信号が大きくなるように工夫しています。軸の回転が約200r/min以上になりと、このモーターがoffでも信号は十分大きくなり、測定が可能になります。サイクリック運転試験を検討される場合は、最寄り営業所と打ち合わせお願いします。