MPシリーズ よくあるご質問
MP-900シリーズの検出用歯車、出力波形の関係は
(MP-981、AP-981を除く)
■ MP-900シリーズの特徴
(1)非接触検出で、高速回転まで検出可能
(2)剛性・耐環境性に優れ、耐久性が高い
(3)電源が不要(MP-981、AP-981は除く)
(4)P/Rの選択可能
(検出歯車の歯数がそのまま1回転当たりの信号になる。)
(5)取り付け位置は、測定対象に歯車さえ付けられればどこでも可能。
■ 検出歯車について
検出器の原理上、強磁性体(S45C、SS400など)を使用します。
通常回転速度を測定する場合、カウンタのゲート時間(測定時間)を1秒とすると、60 P/Rの歯車を使用することにより、
回転速度がカウンタで直読できます。
1秒間の信号数(周波数)= 1分間の回転速度 r/min × 60 P/R
■ 検出歯車の形状
下図に種々の形状の検出歯車における検出器の出力波形を示します。
歯車は平歯車の場合、インボリュート歯形がもっとも適当で、四角ばったり、三角形の歯形、または丸い歯などは高周波歪みを持った波形になります。歯が部分的に欠けたりした場合にも出力波形に歪みが出てくるので注意が必要です。
また歯車が着磁しているような場合にも、検出器内部の永久磁石と相互に干渉して、出力電圧が小さくなったり、異常な波形の信号になるため、充分注意してください。
■ 推奨の歯車歯形
下図は最適な出力電圧を得るには、インボリュート歯車をお勧めします。
市販の歯車がご利用できます。
市販メーカー例:協育歯車工業(株)
製作される場合「推奨歯車」を参照ください。
■ MP-001型 検出歯車
オプションとてMP-001型検出歯車を用意しています。
モジュール | 1 |
---|---|
歯数 | 60 |
歯型 | インボリュート |
■MP-900シリーズ出力電圧波形
上記のようにインボリュート歯車と組み合わせた場合、歯数に応じた近似正弦波を出力します。
その近似正弦波の振幅は
(1)検出歯車とMP-900シリーズの取り付けギャップ
(2)検出歯車のモジュール数
(3)検出歯車の磁性特性
(4)検出歯車、MP-900シリーズ取り付け周辺の磁気の影響
(5)回転速度(周波数)
(6)信号コードの長さ
等の条件で変わります。X軸に回転速度(信号出力の周波数に換算)、振幅をY軸にとり下表に代表的振幅特性を示します。
測定条件 | |
■歯車とMP-900シリーズ の関係一覧
G:検出歯車との間隔( ギャップ) | 間隔が狭いほど、低回転時の振幅が大きくなります。 |
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検出歯車の歯形 | インボリュート |
検出歯車の材質 | 強磁性体(磁石に引き付けられる性質が強いもの) S45C、SS400 など。 |
検出歯車の大きさ | モジュール(M)という単位を用います。 これは歯の大きさを決める値で、同じモジュールの歯数ならば、かみ合わせが可能です。 モジュール=(ピッチ円直径)÷(歯数) M=1以上、歯幅 5 mm以上 |
取り付け注意 | ・MP-900シリーズを複数接近して取り付けない。 ・大型モーターなど変化のある強磁性環境でないこと。 |
信号コードの長さ | 専用信号コード または、3C2V同軸コード
信号コードが 20 m 以上になる場合は PA-150型専用増幅器をご利用ください。 |