デジタル変位出力とアナログ変位の使い分けは?

LV-2100 レーザー干渉変位計の変位出力にはアナログ出力とデジタル出力の2系統あります。各々の変位出力は出力形態による特徴があり用途に応じて使い分ける事ができます。

 

【アナログ変位出力】

メリット 検出した変位を電圧(V)で連続的に出力し続け、リアルタイムの計測が可能。電圧なので様々な波形観測機器が使える。アナログ機器での信号処理が可能。
デメリット 振幅が増えると測定レンジの変更が必要で分解能が変化する。カットオフ周波数100 kHz(-3dB)の制限がある。
用途 連続的な振幅観測や記録(FFTアナライザー、オシロスコープ、レコーダー)。 他の電圧信号との同期観測(駆動信号:作動振幅)

 

【デジタル変位出力】

メリット 振幅の大小でレンジ変更が不要で大振幅でも 0.155 nm の分解能で変位観測が可能。最大 1 MHz のサンプリングが可能で、390 kHz の FFT 周波数解析が可能。アナログ回路による信号劣化が無い。
デメリット データ取り込みに別途ソフトウエアが必要(※)。解析がすべてオフライン解析になる。サンプル点数は 65535 点(MAX)で高速サンプリングでは記録時間が短くなる(約 18 時間 ~ 65 ms)。他の信号と同期観測が難しい。
用途 大振幅、もしくはオフセット上の微小変位観測。ソフトウエアによる2次処理目的。変位から速度、加速度への変換(※)。高周波FFT解析(~390 kHz)(※)

※LV-0930 変位解析ソフトウエアの機能。



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