微小変位観測時に重畳してくる暗振動を低減したい

0.155 nm の分解能を持つ LV-2100 レーザー干渉変位計での微小変位観測では暗振動は大きく影響します。

例えば、50 nm の変位観測時は、僅か 1 μm 程度の暗振動が観測の妨げになります。




 


暗振動は要因を突き止め、対策や処理が必要です。

 

【振動源の要因特定】


● LV-2100の設置環境を確認します。

台上の振動源
  • バイポーラ電源(強制空冷用冷却ファン)
  • 信号発生器((強制空冷用冷却ファン)
  • オシロスコープ(強制空冷用冷却ファン)
  • PC(CPU冷却ファン、HDDモーター、マウス、キー操作時振動)
  • 光源(強制空冷用冷却ファン)
床上の振動源
  • モーター
  • 圧縮機(恒温槽、冷蔵庫)
建家内の振動源
  • モーター(エレベーター、エアコン、送風機)
  • 人間活動(歩行、ドアの開け閉め、水道、下水)
  • 建家自体の共振
屋外からの振動
  • 鉄道、自動車
  • 近隣の建設現場

【振動源の除去】


● 台上の振動源は移動、除去します。
● 床上の機器で不要な機器は作動を停止します。

 

【除振台を使う(振動絶縁・低減)】

床上や建家内の振動源は簡単に除去、停止出来ません。その場合は除振台を使います。
除振台上には計測対象、および LV-2100(センサー、本体)を設置します。


【計測時間のシフト】

計測自体を人間活動の少なくなる時間(深夜)に実施します。これは、屋外からの暗振動に大きな効果があります。


【センサー懸架治具の補強・強化】

LV-2100 センサーの懸架治具を強化・補強します。

LV-0030 大型マグネットスタンドに XY 軸微動ステージ(LV-0015)や Z 軸微動ステージ(LV-0016)が装着されている場合、それらを外してしまうのも効果があります。ステージを外す事でアライメントが困難になる場合、LV-0030 を2台連結する事で懸架治具の振動を低減する事が出来ます。




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