加振力を検出する為に力検出器(力ヘッド) を加振器と加振対象物との間に装着します。 インピーダンスヘッドは、力検出器と加速度検出器を一体構造としたものです。 通常はこのインピーダンスヘッド内蔵の2つの検出器でアクセレランス(加速度/力)の計測が可能です。レーザードップラー振動計でモビリティの計測をする場合は、単純な力ヘッドの組合せでも構いません。
インピーダンスヘッドを使用するのは、レーザードップラー振動計で計測する対象物は質量の小さい物が多く、マスキャンセル(質量除去)を必要であり、加速度検出器を内蔵したインピーダンスヘッドの方が便利な為です。
共振点や反共振点付近を除く計測を対象とした周波数領域内で、対象物の加振点における自己モビリティの大きさが「0.01/(fm)」(m:付加質量kg f:周波数Hz)より大きければ、この影響を無視出来ないと考え、マスキャンセル(質量除去)を行うべきです。
マスキャンセルは「検出した加振力」−「加振点の加速度」×(質量)=「真の加振力」として採用する事です。 マスキャンセルアンプ(MA-5500*)をインピーダンスヘッドと組合せて使用することで、インピーダンスヘッド最上部に装着する取付冶具等に起因する力信号をインピーダンスヘッドに内蔵される加速度検出器から出力される加速度信号を使って簡単に除去する事が可能です。
*MA-5500は販売終了しました
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