加振器使用時の注意事項

対象物に動的な作用を加えて振動を生じさせるのが加振器です。小型構造物の加振には電磁加振器(動電式加振器とも呼ぶ)が使用されます。単純に加振器といえばこのタイプを指します。電磁加振器はダイナミックレンジが広く、加振力の周波数、大きさ、位相調整を個々に行う事ができ、数kHz の加振が可能です。

 

加振器を使う上での注意点と加振器の最大の欠点は、対象物の共振点において加振力が急減する現象があることです。これは対象物が軽減衰構造であるほど、軽量であるほど 、この現象が顕著となります。この現象により、重要な共振点においてノイズの影響が増大し、関連度関数(コヒーレンス)が減少してしまい、測定精度と信頼性が失われます。

 

一般には加振器の容量には留意しない事が多いのですが、共振点を精度良く測定しようと思えば、できるだけ小さい加振器を使うべきです。 なお、通常の加振器では、5 kHz 以上に可動部自身の基本的な固有振動数が存在します(これが加振周波数の上限となります)。


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