騒音計 よくあるご質問
1. ノーマルレンジのAC出力
仕様は次のとおりです。
フルスケール出力レベル 0.707 Vrms ±15%
オフセット電圧 ±10 mV以内
したがって、定常正弦波を入力した場合、バーインジケータの上限値でのAC出力は次のようになります。
±1 V = 0.707 Vrms = -3 dBV
定常信号の測定レベルがバーインジケータの上限よりa dBの場合の出力は、次の式で表されます。
0.707×10a/20 Vrms = -3+a dBV
例えば、測定レベルがバーインジケータの上限より-20 dBの場合の出力は、次のようになります。(レベルレンジが60~120
dBの場合は100 dBに相当、リアルタイム時は40~120 dBの場合は100 dBに相当します。)
0.70×10(-20)/20 = 70.7 mVrms
-3+(-20) = -23 dBV
電気校正信号は、バーインジケータの上限から-6 dBです。したがって、AC出力は354
mVrmsまたは-9 dBvになります。(レベルレンジが60~120 dBの場合は114
dBに相当します。)また、定常信号入力時のAC出力のレベルがb Vrmsまたはa
dBVの場合の指示値は、バーインジケータの上限から
20×Log10(b/0.707) dB または a+3 dB
だけ離れることになります。例えばAC出力が100 mVrms = -20 dBVの場合の指示値は、フルスケールから
20×Log10(0.1/0.707) = -17 dB
-20+3 = -17 dB
だけ離れており、レベルレンジが60~120 dBの場合は103 dBに相当し、リアルタイム時の40~120 dBの場合は103 dBに相当します。AC出力の最大出力レベルは±1.00 Vで、リニアリティーはこのレベルまで保証されます。しかしフルスケールより10 dB大きい値を示す正弦波の最大値±3.16 Vを超えると、A/Dコンバーターがオーバーフローするためオーバーマークが表示されます。また、LA-5110, 2110では140 dB、LA-5120では130 dBを超える音圧が入力された場合も無効になります。
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2. ワイドレンジのAC出力
仕様は次のとおりです。
フルスケール出力レベル 2.234 Vrms ±15%
オフセット電圧 ±10 mV以内
したがって、定常正弦波を入力した場合、バーインジケータの上限値でのAC出力は次のようになります。
±3.16 V = 2.234 Vrms = +7 dBV
定常信号の測定レベルがバーインジケータの上限よりa dBの場合の出力は、次の式で表されます。
2.234×10a/20 Vrms = 7+a dBV
例えば、測定レベルがバーインジケータの上限より-20 dBの場合の出力は、次のようになります。(レベルレンジが30~120 dBの場合は100 dBに相当します。)
2.234×10(-20)/20 = 223.4 mVrms
7+(-20) = -13 dBV
電気校正信号はバーインジケータの上限から-16 dBです。したがって、AC出力は354 mVrmsまたは-9 dBVになります。(レベルレンジが30~120 dBの場合は104 dBに相当します。)また、定常信号入力時のAC出力のレベルがb Vrmsまたはa dBVの場合の指示値は、バーインジケータの上限から
20×Log10(b/2.234) dB または a-7 dB
だけ離れることになります。例えばAC出力が8.61 mVrms = -41.3 dBVの場合の指示値はフルスケールから
20×Log10(0.00861/2.234) = -48.3 dB
-41.3-7 = -48.3 dB
だけ離れており、レベルレンジが30~120 dBの場合は71.7 dBに相当します。AC出力の最大出力レベルは±3.16 Vで、フルスケールより10 dB大きい値を示す正弦波の最大値は±10.0 Vです。この値を超えると、オーバーマークが表示されます。ワイドレンジはリニアリティーレンジの下限でのAC出力レベルが70 オVしかないため、リニアリティーレンジをすべてカバーするためには、記録器や解析器にもノイズレベルの低いものが必要になります。
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