騒音計の校正

■騒音計の校正

騒音計の校正には、ピストンホンなどの音響校正器(別売)を使用する方法と、内部校正信号を使用する方法の2種類があります。
 
  • 音響校正器による校正

  • ピストンホンなどの音響校正器を用いて音響的に校正する方法です。なお、校正用の音響校正器(下記参照)は別途お買い求めください。
     
    ・SC-3100 … 周波数:250Hz (代表値)/音圧レベル:124dB (代表値)
    ・SC-2120 … 周波数:1kHz (代表値)/音圧レベル:94dB (代表値)
     
    【注意】
    校正器が発生する音圧レベルは校正器固有の値を持っています。そのため、校正実行前に校正器の出力音圧レベルを必ずご確認ください。  
  • 音響校正器による校正手順

  • ここでは、サウンドキャリブレータSC-3100を使った校正を例に、音響校正器による校正手順を記載しています。
    1. 騒音計のマイクロホンに音響校正器をセットする。
    このとき、無理な力を掛けず、マイクロホンを音響校正器の挿入口にゆっくり挿入する。

    P40.bmp (327580 バイト)

     
    1. 音響校正器の電源をONする。
    2. 騒音計の電源をONに切り替えた後、続けて測定条件を次のように設定する。

    a 測定項目 LcまたはLp
    b 周波数補正特性 CまたはFLAT
    c 動特性 FASTまたはSLOW
    d レベルレンジ 60~130dBレンジに設定
    (SC-2120使用時は30~100dBレンジ)
     
    P41-1.bmp (267580 バイト)
     
    1. 騒音計の指示値を校正器が発生する音圧レベルに校正する。
    2. 付属の調整用ドライバーにより、騒音計側面部にある校正用ゲイン調整ボリューム(CAL)を回すことにより指示値を調整します。  
    3. 内部校正信号による校正

    4. 内部校正信号による校正とは、マイクロホンの感度が不変であることを前提とし騒音計本体を電気的に校正する方法です。内部校正信号をONすると出力端子から校正信号(周波数1kHz)が出力されます。この校正信号は各レベルレンジのフルスケールに対して- 6dBの値と一致します。また、出力端子から出力される校正信号は、騒音計に接続する各周辺機器のレベル校正用信号としても利用することができます。  
      【注意】
       演算実行中は校正信号を使用できません。ご注意ください。
       
    5. 内部校正信号による校正手順


      1. 騒音計電源をONに切り替えた後、続けて測定条件を次のように設定する。
    a 測定項目 LcまたはLp
    b 周波数補正特性 CまたはFLAT
    c 動特性 FASTまたはSLOW

    1. 内部校正信号をONする。
    2. パネルスイッチ[CAL]を押すと内部校正信号が出力され、液晶ディスプレイ画面上にCALマークが点灯する。
      ここで、レベルレンジ表示の上限値から6dB引いた数字が表示されていることを確認してください。
      1. 表示値をレベルレンジ表示の上限値より6dB低い値となるように調整する。
    付属の調整用ドライバーにより、騒音計側面部にある校正用ゲイン調整ボリューム(CAL)を回し、90dBレンジ(レベルレンジ表示の上限値が90dB)では84.0dBとなるように調整します。
    P41-2.bmp (250080 バイト)



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