騒音(LA)/音圧(LP/LC)レベルの測定

■騒音(LA)/音圧(LP/LC)レベルの測定

騒音レベル(LA: A-Weighted Sound Pressure Level)とは、周波数的重みづけ(A特性)をした音圧レベルを騒音の大きさとして表す量です。

 

  • 騒音/音圧レベルの測定方法

  • 測定は、基本的に騒音計のマイクが人間の耳の位置と同じ高さに配置した後、開始してください。目安としては、地上から1.2~1.5mで、かつ測定対象物から1m以上離れた位置です(図参照)。このとき、壁からの反射が測定に影響しないよう、壁からも約1m以上離してください。
    また、騒音計のマイクを手持ちで測定する場合には、なるべく手を伸ばし、身体から騒音計を離した場所に位置させた後、測定を開始してください。
    なお、 騒音/音圧レベルの測定方法の詳細については、『JIS Z 8731 騒音レベル測定方法』を併せてご覧ください。

     

    【注意】

    • 風による影響が考えられる場合、防風スクリーンを装着しての測定をお薦めします。

    • 騒音計本体や測定者からの反射など音響的な影響を考慮する必要がある場合、三脚と延長ケーブルの使用をお薦めします。

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  • 騒音/音圧レベルの測定手順

  • ここでは、最も基本的な騒音および音圧レベルの測定手順について記載しています。本項をご覧の上、測定において最も重要なポイントをご理解ください。

     
    1. 電源を確認する。
      騒音計に必要な電源(乾電池またはACアダプタ)を用意し、騒音計が動作可能な状態にあることを確認する。 

      1. 騒音計の校正を実行する。
        正確な測定値を得るために、定期的に騒音計を校正することをお薦めします。詳細については、前述『第3章 測定条件の設定/3.騒音計の校正』をご覧ください。

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    1. 周波数特性を設定する。
      パネルスイッチ[A/C/FLAT]を押し、周波数特性を切り替える。
      騒音測定の場合はAに切り替える。

      例えば、AC出力の録音時などはCに、音圧測定時にはFLATにそれぞれ切り替えます。詳細については、前述『第3章 測定条件の設定/4.周波数補正特性の設定』をご覧ください。

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    1. 動特性を設定する。
      パネルスイッチ[FAST/SLOW]を押し、動特性を切り替える。
      通常の測定時には、FASTに切り替える。

      FASTは耳の時間応答に近似した値です。また、SLOWは変動する騒音の平均レベルを簡易測定する時に使用します。詳細については、前述『第3章 測定条件の設定/5.動特性の設定』をご覧ください。

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    1. レンジを設定する。
      パネルスイッチ[LEVEL(▲・▼)]を押し、OVERやUNDERが表示されない範囲のレンジ値に切り替える。
      以上の操作(①~⑤)が完了した状態で表示される値が瞬時値である。

      一般的なレベルの目安は次のとおりです。レンジ値を切り替えるときに参考にしてください。


    ジェットエンジン

    約130dB (A)

    自動車の警音器

    約100dB (A)

    電話のベル 

    約 80dB (A)

    閑静な住宅内

    約 40dB (A)

     

    詳細については、前述『第3章 測定条件の設定/6.レベルレンジの設定』をご覧ください。

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