パワースペクトルにおいて1つのライン値(すなわち周波数帯域)は2乗平均値を表しているので、そのリニアスペクトルは実効値ですが、通常
FFT分析の分析幅(周波数分解能)は小さいので、その出力は正弦波(または余弦波)と近似することができます。そのため、その周波数の振幅値(ピーク値、片振幅値)は実効値の √2 倍と近似的に算出できます。この近似的なピーク値を等価ピーク値と呼ぶ場合があります。同様に、P-P 値(ピークtoピーク値、両振幅値)は実効値を 2√2 倍して求められます。
例として、入力信号をとすると、実効値は A/√2 、振幅値(ピーク値)は A、P-P 値は
2A となります。