国内初のディーゼルエンジンパイロット噴射対応噴射量計測装置を発表
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読み取り値 ±0.5% の高精度 1ストローク毎の噴射量を連続測定 |
ディーゼル車では、排ガス規制強化に伴い、排ガス量を抑制するためディーゼルエンジンの燃料噴霧をより微細化させる高圧噴射システムが主流となっていますが、高圧噴射及び急激な燃焼により発生する振動・騒音が新たな問題となってきています。そこで、現在実用化が進められているのがパイロット噴射システムです。パイロット噴射システムでは、事前に予備噴射(パイロット噴射)を行い一度燃焼させることで、メイン噴射を行う際の急激な燃焼が抑えられるため、振動や騒音を低減させるという特徴を備え、排ガス規制に有効な方式として注目されています。
今回発表したパイロット噴射量計測装置FJ-6000は、メイン噴射量測定のための圧力センサに加え、パイロット噴射測定用として新たに開発した高感度圧力センサを装備することで、メイン噴射に先立つパイロット噴射量を1ストローク毎に0.2mm3/str(読み取り値0.5%)の高精度で連続測定することを可能としました。これにより、噴射を数回繰り返すスプリット噴射システムにも対応することができます。
FJ-6000は、ディーゼルエンジン噴射系の噴射量・噴射率測定に加え、直噴ガソリンエンジン噴射系の噴射量・噴射率測定やメイン噴射後の噴射量・噴射率測定を行うことも出来る等これからのエンジン開発を強力にサポートする計測装置です。