ベアリングの振動値による出荷検査や受け入れ検査、常時監視までトータルサポート
感応検査を定量化
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振動コンパレータVC-3100は、ご好評をいただいている振動コンパレータVC-2100<振動みはりばん>のラインアップ強化商品で、特にベアリングの「振動値による製品の良否判定」や「設備診断による傷、摩耗、グリス切れなどの検出」を可能とする高性能信号処理機です。 振動のピーク値や実効値に加え、クレストファクタ値*注による計測が可能ですので、ベアリングの異常状態を今まで以上により正確かつ確実に測定・判断することが可能です。 各振動レベルは数値表示・バーグラフ表示するとともに、ヘッドホンを使用して振動を音として確認することも出来ます。3バンド(周波数帯域)同時デジタル信号処理機能をはじめ、各種内蔵処理機能を選択使用することで、従来難しいとされていた「感応検査の定量化」にも大きく貢献します。 さらに、シーケンサなどからのタイミング信号の入力により、必要な振動現象のみを抽出するコンパレータゲート入力機能や判定レベル以上の振動が設定時間を超えて継続した場合に警報信号を出力するコンパレータ遅延時間設定機能を装備し、自動判定・常時監視機器として、生産設備のメンテナンスや様々な製品の良否自動判別等にも幅広くご使用いただけます。
<注> クレストファクタとは:
波形のピーク値と実効値の比(ピーク値/実効値)で定義されています。別名「波高率」と呼ばれています。ピーク値や実効値では、ベアリングの大きさによって振動値も相対的に変化しますが(大きなベアリングは振動の実効値も大きく、異常状態の場合のピーク値もさらに大きくなります)、クレストファクタ値はピーク値と実効値の比を求めているためベアリングの大小に振動値が左右されず、傷等の異常度合いをより正確に判断することが可能となります。計測されたクレストファクタの値が大きいと異常度合いが大きいと判断されます。