リアルタイムオクターブの測定手順

1/1 リアルタイムオクターブ機能( VR-0653 )、1/3 リアルタイムオクターブ機能( VR-06541 )の設定方法を説明します。最初に振動レベル・振動加速度レベルの瞬時値を表示し、その後リアルタイムオクターブ機能を起動します。

 

■振動レベルと振動加速度レベルの測定

  • 電源をON
  • 振動レベル計 VR-6100 に乾電池または AC アダプタを接続して電源を供給します。 次に、電源スイッチを ON に切り替えます。
  • 測定項目を L(瞬時値)に切替
  • パネルスイッチ[ L Leq LE ]を押し、測定項目を L (瞬時値)に切り替えます。画面には Lv または Lva、LvF の文字が表示され、現在の振動レベルが繰り返し表示されています。
  • 校正の実行
  • パネルスイッチ[ CAL ]を押し、振動レベル計 VR-6100 の校正レベルが適切な値に表示されているかを確認します。「内部校正信号による校正方法」の項を参照ください。
  • 振動感覚補正特性
  • パネルスイッチ[ Lv/Lva/LvF ]を押し、振動感覚補正特性を切り替えます。振動レベル測定の場合は「 Lv 」に、また振動加速度レベル測定の場合は「 Lva 」に、それぞれ切り替えます。
  • 瞬時値モードをINSTで実行
  • 振動レベル計 VR-6100 のパネルスイッチ[ INST/T.MAX ]を押し、瞬時値表示モードを INST に切り替えます。
  • レベルレンジの設定
  • 入力レベルが過大または過小入力にならないように、液晶画面のバーグラフを見ながらレベルレンジ値を適切な値に切り替えます。振動レベル計 VR-6100 のパネルスイッチ[∧∨]( LEVEL )を押すたびにレベルレンジが切り替わります。 なお、一般的な振動のおおまかな目安は、次の表のとおりです。レンジを切り替えるときに参考にしてください。
    発生要因 振動レベルの範aa囲
    人の歩行・軽微な加振 〜60dB
    交通振動 60dB 〜70dB
    建設工事振動 60dB 〜80dB
    工場振動 〜70dB
    地震(震度Ⅲ) 75dB 〜85dB
    地震(震度Ⅳ) 85dB 〜95dB
    地震(震度Ⅴ弱・震度Ⅴ強) 95dB 〜105dB

  • 表示する軸の選択
  • パネルスイッチ[ AXIS ]を押し、振動レベルまたは振動加速度レベルを表示させる軸( X 軸/Y 軸/Z 軸/3 軸)を選択します。

     

    ■リアルタイムオクターブの測定

     

    瞬時測定手順に続き次の操作を行います。

  • リアルタイムオクターブ機能へ切替
  • パネルスイッチ[ THRU/FILTER ]を押すと、 オプションのオクターブフィルタ機能( VR-0651/0652 )またはリアルタイムオクターブ機能( VR-0653/0654 )が起動します。
  • 1/1、1/3 オクターブの表示
  • パネルスイッチ[ 1/1 ・1/3 ・REALTIME ]を何度か押し、リアルタイムオクターブフィルタ 1/1 または 1/3 を選択します。選択されると直ちに瞬時音を測定表示します。

     

    <注意>

    • オプションはオクターブフィルタ機能( VR-0651/0652 )またはリアルタイムオクターブ機能( VR-0653/0654 )があり、搭載されていない機能のオプション機能は表示されません。例えば、すべてのオプション機能( VR-0651/0652/0653/0654 )が搭載されている場合には、パネルスイッチ[ 1/1 ・1/3 ・REALTIME ]を押す毎に次の順で設定項目が切り替わります。

    1/1 オクターブフィルタ → 1/3 オクターブフィルタ → 1/1 リアルタイムオクターブ → 1/3 リアルタイムオクターブ → 1/1 オクターブフィルタ→…

  • バンドレベルの読み取り
  • 1/1 または 1/3 のリアルタイムオクターブに切り替えると、横軸にオクターブ周波数、縦軸に各帯域のレベルのバーグラフをそれぞれ表示した画面に切り替わります。 切り替わった画面の下部には、カーソル( 2 本の破線で指定された部分)の周波数と、そのバンドのレベルを数値として表示しています。(11)項の図参照ください。
  • 中心周波数(バンド)の切替え
  • パネルスイッチ[<]または[>]( FILTER FREQ )を押すと、点線で示された中心周波数(上図参照)が次の順で切り替わり、画面下部にそのバンドのデータ値を表示します。
    ・1/1 リアルタイムオクターブフィルタ(VR- 0653 )  

    1Hz → 2Hz → 4Hz → 8Hz → 16Hz → 31.5Hz → 63Hz → 125Hz → 250Hz→ ALLPASS → 1Hz →…

    ・1/3 リアルタイムオクターブ(VR- 0654 )

    0.8Hz → 1Hz → 1.25Hz → 1.6Hz → 2Hz → 2.5Hz → 3.15Hz → 4Hz → 5Hz → 6.3Hz → 8Hz → 10Hz → 12.5Hz → 16Hz → 20Hz → 25Hz → 31.5Hz → 40Hz → 50Hz → 63Hz → 80Hz → 100Hz → 125Hz → 160Hz

    → 200Hz → 250Hz → 315Hz → ALLPASS → 0.8Hz →…

  • リアルタイムオクターブ機能の終了
  • 再度、パネルスイッチ[ THRU/FILTER ]を押すと、リアルタイムオクターブの機能が解除され、初期の測定画面に戻ります。(11)項の図参照ください。
  • 測定する軸( X 軸/Y 軸/Z 軸)の切替え
  • パネルスイッチ[ AXIS ]を押し、測定値を表示させる軸を X 軸/Y 軸/Z 軸の中から選択します。測定後に切り替えて表示することが可能です。


    ■バンド毎の演算値の測定

    リアルタイム機能を使って各バンド毎の演算値を測定するには次の操作を続けます。 (13)項の図を参照ください。

     

  • 測定時間の設定
  • パネルスイッチ[ MEASUR TIME ]を押し、測定する時間に切り替えます。 スイッチを押すたびに、測定時間を次の順序に切り替わります。

    0 sec → 1 sec → 3 sec →...→ 30 min →...→ 168 hour → 0 sec →...

    <注意>

    • 測定時間を 0 秒に設定すると、測定時間は手動操作になります。 パネルスイッチ[ START ]を押すと測定を開始し、パネルスイッチ[ PAUSE ]が押されるまでの間演算を実行します。
    1. 演算値の測定
    2. パネルスイッチ[ START ]を押すと、演算値の測定を開始します。演算中は、演算実行マークと測定経過時間がそれぞれ画面上に表示されます。
      1. 演算値の測定完了
      2. 設定された測定時間が経過すると、演算値の測定は自動的に終了します。 測定したデータは、再度パネルスイッチ[ START ]を押し、新たな測定を開始するまで保持されます。電源また、を OFF しても保持され続けます。
        1. 測定項目の切り替
        2. 測定項目は、パネルスイッチ[ L Leq LE ]を押すたび、次の順で切り替わります。

           L → Leq → LE → LMX → LMN → L →…

          <注意>

          • リアルタイムオクターブオプションでは、Leq/LE/LMX/LMN 以外は測定しません。 そのため、Leq/LE/LMX/LMN 以外に表示は切り替わりませんのでご注意ください。
          • 演算は、表示する軸に関係なく全ての軸で同時に処理されます。そのため、表示する測定項目を切り替えても、次に新たに演算しない限り演算結果は保持され続けます。
          • 振動レベル計 VR-6100 のパネルスイッチ[ L Leq LE ]は、リスト表示画面に切り替えた場合には機能しません。
          1. リアルタイムオクターブのリスト表示
          2. リアルタイムオクターブデータを表示した状態でパネルスイッチ[ LIST ]を押すたびに、バーグラフ表示画面とリストデータ表示画面が切り替わります。
            ・ 1/1 リアルタイムオクターブ( VR-0653 )の切替え
            1/1 リアルタイムオクターブ( VR-0653 )は次の順で切り替わります。

            バーグラフ→ リスト( 1 Hz 〜 ALLPASS )→バーグラフ→…

            ・ 1/3 リアルタイムオクターブのリスト表示
            パネルスイッチ[ LIST ]を押す毎に次のように画面が切り替わります。

            バーグラフ→リスト( 0.8 Hz 〜 6.3 Hz )→ リスト( 8 Hz 〜 63 Hz )→リスト( 80 Hz 〜 ALLPASS )→バーグラフ→…

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