トルク、回転ともにカットオフ周波数が 10 Hz の1次のローパスフィルタ(次図参照)を通して出力しています。10 Hz
でゲインは -3 dB(1/
√2)になり、ゲインが 1(スルー)なのは 2 ~ 3 Hz
以下となります。トルク変動、そのタイミング(位相)を観測するには適しませんのでご注意ださい。
以下はこの概念を説明したものです。
電圧出力の変動が約 3 Hz 以下の信号の場合は、そのままゲイン 1(スルー)で出力し、それ以上 10 Hz
まではゲインは少しずつ減衰して出力します。
10 Hz 以上の成分は、10 Hz のローパスフィルターにより平滑化され出力されます。
ランプ状に変化する場合、ランプ上昇カーブにより違いますが、少し遅れて追従します。
ステップ状に変化する場合、ステップ到達の 63% に達するまでに時定数 τ 相当の時間がかかります。
(注):
時定数 τ とローパスフィルターカットオフ周波数 f とは、次の関係にあります。
従って、10 Hz の場合、τ = 約 16 ms になります。
TS-3600 などでは、レスポンスは時定数表示をしていますが、TS-200/410 とは電気的処理が異なりますので、比較が出来ません。上式より求めた値は目安としてご参考いただきますようお願いいたします。