FV変換器 よくあるご質問
・ FV変換の大体の分解能は下表になります。
入力周波数 | 目安の分解能 |
---|---|
10 kHz | 5 Hz |
1000 Hz | 0.05 Hz |
100 Hz | 0.007 Hz |
・ 1500 Hz の例で説明します。
周期計測のクロックは20 MHzです。入力周波数に対するカウント値は;
20000000 ÷(入力周波数)=カウント値
1500Hzでは 20000000 ÷ 1500=13333.33
カウント値は整数なので分解能としては、13333 か 13334 のどちらかになります。このカウント値を周波数に逆算すると;
20000000÷13333=1500.0375
20000000÷13334=1499.925この差は 1500.0375−1499.925=0.1125 Hz
よって 1500 Hz付近ではおよそ0.12 Hzの分解能があると言えます。ここで注意することがあります。1500 Hzの測定に 0.0375 Hzの誤差を生じてしまう点です。水晶発振器の精度を加味すると0.12 Hzプラスαの精度になります。
・ 偏差出力の場合
偏差出力の場合も分解能は同じですが1分解能当たりの出力電圧は大きく取れます。
・ 低周波数の精度
カウント値の逆数を16ビットのDA変換器で電圧に変換して出力しています。
カウント値が16ビットがフルになる周波数は 305.1 Hzです。
305.1 Hz以下の低周波数では16ビット以上になりますので、2進カウンターの下桁をカットして、上位16桁分で計算します。
よってこの場合の精度は;
精度=入力周波数÷215
になります。
・ カタログ記載の精度
電圧出力 0.1 % FS
電流出力 0.7 % FS精度は 20 kHzの時が最悪になりますので、この時の分解能+アナログ回路精度を記載しています。
入力周波数 max50 kHz に改造可能です。この場合も分解能は同様な考えになります。