DS-2000 よくあるご質問
3軸加速度ピックアップ各軸の測定された加速度を X、Y、Z とすると、その合成加速度は次式で求めることができます。
パワースペクトルの場合は周波数成分ごとに計算します。 加速度X、Y、Zをそれぞれch1、ch2、ch3 で同時測定し、その各測定パワースペクトルデータをPWR1、PWR2、PWR3、とすると、次の演算式より周波数毎の合成加速度が計算できます。
PWR1、PWR2、PWR3:ch1、ch2、ch3のパワースペクトル
ここでは、4画面表示で、画面1にch1のパワースペクトルPWR1、画面2にch2のパワースペクトルPWR2、画面3にch3のパワースペクトルPWR3を表示しているとき、 画面4に周波数毎の合成加速度を演算表示する例を示します。
■測定例
「データ表示 → レイアウト設定」ページで4画面表示にします。表示フレームは左上から画面1、
画面2、左下から画面3、画面4です。
画面1~画面3にch1、ch2、ch3のパワースペクトルPWR1、PWR2、PWR3を表示します。
画面4のデータエリアをクリックしアクティブにします(データ文字が青字になります)。
「解析 → 演算式設定」ページを開き、画面4に次の演算式を作成し「演算」にチェックをいれOKボタンをクリックすると、演算が実行され
画面4に表示されます。
なお、Y軸スケールは「LIN」とします。
演算式設定画面
演算結果表示
補足「保存データの場合」
1軸加速度ピックアップで各軸のスペクトルデータを測定・保存した場合
データ位置(表示フレーム)画面1、2、3にそれぞれX、Y、Z軸のパワースペクトルデータを呼び出し、次の演算式を実行することで同様に演算表示が可能です。
<メモ>
パワースペクトルデータは、振幅A(実効値)の2乗値が保存されていて、この値を元にY軸スケールが log の場合は 10 logA2を、LINの場合は√A2を表示します。
上記演算式では次のような計算が実行されます。
●Y軸スケールがLINの場合
X、Y、Z:同じ周波数のパワースペクトル
●Y軸スケールがlogの場合