DS-2000 よくあるご質問
ORFファイルのデータの先頭からの解析開始や、途中からの解析開始では、オクターブフィルターにいきなりデータが取り込まれることになり、インパルス的なデータが入力されたようになってしまいます。このとき、各周波数データは、本来より大きな音圧レベルになります。オンラインでは、常時フィルターリングしているので、この問題は発生しません。 特に非常に小さい騒音レベルの測定で、かつ平均処理でMAXを求めているときには、初めの音圧レベルが一番大きいことになり、本来のMAX値が求められません。
■対応方法
オフライン処理 ON・OFF ボタン が OFF のときに、平均開始ボタン
をクリックすると自動的にオフライン処理 ON・OFF ボタンが ON
になり、解析を開始します。 ただし、これだと、フィルターの影響が入ってしまいます。 そこで、はじめに、オフライン処理 ON・OFF
ボタンを OFF
から ON
にしてから、少し時間を遅らせて、
をクリックして解析を開始させます。こうすると、立ち上がりの影響が収まってからの平均処理が可能になります。遅らせる時間(操作の時間ではなく、データの解析位置の時間)は、時定数が
10 ms なら 0.5 秒あれば十分です。ビューワー画面で、解析位置カーソルを見ながら、1 秒経過したら
をクリックしてください。時定数によって、遅らせる時間を変更してください。