DS-2000 よくあるご質問
エンジンやタービン・遠心分離機のように低速回転から高速回転まで幅広い回転数範囲をカバーしなければならない回転機にとっては回転速度とその回転機を構成する各コンポーネント(回転軸、カバー、ブラケットなどの部品)の持つ固有振動数との共振が、最もやっかいな問題となります。
その場合一定回転での振動・騒音計測ではなく、回転数を変動させて、回転数と振動・騒音レベルとの関係を解析することが必要です。トラッキング解析は回転変動による振動・騒音レベル変動をグラフ化し、共振回転数(危険速度)を解析するための重要なデータを提供します。
下図に見られるように回転数・スペクトル線図(スペクトルの3 次元表示)は回転速度の変化に対する周波数(次数)スペクトルの変化を直感的に把握できる図表です。それに対してある特定の回転速度において、回転の何次の成分が共振しているかを2 次元グラフで明確に示すのが、回転数・トラッキング解析です。 Graduo は、計測中のトラッキング分析はもちろん、オフラインでもトラッキング演算する事ができます。また、リアルタイムオクターブバンドのトラッキング分析も可能です。
■回転数−トラッキング解析概念図
■計測例トランスミッションのトラッキング解析
自動車・自動車部品(エンジン・トランスミッション・プロペラシャフト他)、回転機(タービン・ポンプ・モーター・コンプレッサ・遠心分離機)、工作機械、建設機械、船舶、家電・OA 機器(モーター・コンプレッサ、他回転機構部)