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25号 2003年10月17日発行

 小野測器                               2003年10月17日発行
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ONOSOKKI -- info channel                                                                     第25号
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ONOSOKKI -- info channel も皆様のご支援を賜り、3年目を迎えることが
出来ました。これからも皆様に有効な情報をタイムリーに発信続けてまい
りますので、変わらぬご愛顧をお願いいたします。

********************10月のコンテンツ ******************************

▼お知らせ

 ●2003年秋期音響・振動技術セミナー
 

▼製品 サービス

 ●FM-2500/1500 デジタル流量計(自動車関連)
 ●流量計関連ページ追加変更を含め大幅改訂
 ●3次元イメージカタログ「Web 3D」2種を追加

 

▼技術情報

 ●よくお受けするご質問と回答ページ

  DS-2000シリーズデータステーションFAQページに簡易操作手順書2種
  -「周波数補正特性(周波数レスポンス)」
  -「ユーザ定義ウィンドウの設定方法」

 ●DXF/PDF外観図

  -流量計関連製品外観図を一挙アップ
  -音響・振動関連製品にVR-6500を追加
  -ロータリエンコーダー関連製品にRP-310/320シリーズを追加
 

▼新着カタログ・資料

 カタログ改訂
  -FP/FX/FZ シリーズ高精度燃料流量計<新規>

 

▼計測コラム

デジタル信号処理の基礎 -12 「伝達関数とコヒーレンス関数」

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   (お願い:リンクURLが複数行に渡る場合には繋げてください)

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◆◇◆お知らせ◆◇◆
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 ■2003年秋期音響・振動技術セミナー

  11月6日「騒音測定の基礎」コースの残席は2名様となりました。
  ご参加をご検討いただいておりますお客様はお早めにお申し込み下さ
  い。参加費用は、お一人\25,000です。参加のお申し込みは、ホーム
  ページ上の募集要項(PDF)からオンラインで簡単に行うことが出来
  ます。

  11月6日「騒音測定の基礎」(大阪会場)

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/seminar.htm

 

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◆◇◆製品 サービス◆◇◆
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 ■FM-2500/1500 デジタル流量計(自動車関連)
   1ch入力タイプのFM-1500と2ch入力タイプで流量差・密度測定が可能な
   FM-2500、計測モジュールの選択組み込みにより高精度流量検出器
   FP/FX/FZの3シリーズと組合せ、瞬時値、積算値、及び区間積算値等を
   測定表示します。また、測定データを体積/質量等に変換する演算機能
   脈流・逆流時に正確な流量計測を実現する可逆補償機能や密度補正機能
   等、流量計測に必要な豊富な機能を装備、アナログ・パルス出力や
   RS-232Cインタフェース等により多彩な流量計測システムを試験目的に
   より構築することができます。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/vehicle/fm_series.html

 ■流量計関連ページ追加変更を含め大幅改訂(自動車関連)

   FM-2500/1500流量計発売に伴い、流量計関連ページを一新。
   新たに以下製品を追加しました。

  ●FZ-2300 質量流量検出システム
    FZシリーズ質量流量検出器とFPシリーズ容積式流量検出器をシリー
   ズで使用し、燃料加圧部、温調部、リターン処理部を一体化、流量
   範囲 0.23 ~ 150 kg/h を±0.35 % rd の精度で測定可能な流量検
   出システム。気泡除去機能付で、気泡のない燃料供給が可能。

  ●LPG 質量流量検出システム
    質量流量検出器FZ-2100を使用し、LPGの質量流量を高精度に測定で
   きる流量検出システム。

  ●MF-2200/3200車載用燃料流量検出器
    検出部に容積式流量検出器 FP-2140H を使用した車載型の検出装置。
    ガソリンエンジン用の MF-2200 とディーゼルエンジン用の MF-3200
    の2機種。

  ●DF-210A車載型流量計
    厚さ3cmの小型・軽量・薄型のDC電源車載型流量表示器。
   瞬時流量・積算流量を測定表示。同サイズのDF-211A拡張ユニット
   により、温度・圧力検出器付流量検出器と組合せ、積算時間・温度
   ・圧力を同時表示。

  ●流量計用周辺機器
    -MF-113加減圧装置
    -MF-015自動エア抜きタンク
    -MF-034/035リターン処理用燃料タンク

  流量計関連計測器トップページ

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/category/flow_relate2.htm

 

 ■3次元イメージカタログ「Web 3D」2種を追加

  製品外観を3次元立体イメージで上下左右任意方向捉えることが可能な
  Web 3D、今月は

  ●FV-5300FVコンバータユニット  

  http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/tach/fv5300.html

  ●SS-100/200シリーズトルク検出器

  http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/products/keisoku/torque/SS.htm

 

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◆◇◆技術情報◆◇◆
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 ■よくお受けするご質問と回答ページ

  DS-2000シリーズデータステーションFAQページにDS-0223リアルタイム
  オクターブ簡易操作手順書2種を追加しました。

  ●周波数補正特性(周波数レスポンス)

   DS-0223リアルタイムオクターブソフトウェアで用意されている「周
   波数レンジ」「周波数補正特性」と「適合JIS規格」表、並びに各適
   合JIS規格の周波数補正特性表です。これらの表を参考に測定目的に
   あった周波数補正を設定することができます。

  ●「ユーザ定義ウィンドウの設定方法」

   DS-0223リアルタイムオクターブソフトウェアはユーザ定義フィルタ
   ー機能を持ち、任意に周波数補正特性を設定することが出来ます。
   ISO、JISなどの周波数補正特性が1/1や1/3オクターブで定められて
   いる場合、この機能を使って周波数補正特性を設定することができ
   ます。設定したユーザ定義フィルターは保存して、再利用可能です。

  DS-2000のFAQ

 http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/faq/ds2000/ds2000.htm

 

 ■DXF/PDF外観図サービスページ

  ●自動車関連製品外観図に流量計関連を一挙アップしました。

    -FM-2500/1500 デジタル流量計
    -FP-213/213S/2140H/215/2240HA/2250A 容量式流量検出器
    -FX-200シリーズ マスビューレット式流量検出器
    -FZ-2100/2200 連続質量流量検出器
    -FZ-2300 質量流量検出システム
    -MF-034/035 リターン処理用燃料タンク

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/vehicle.htm

  ●音響・振動関連製品外観図にVR-6500 船舶用振動計を追加

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/sv_products.htm

  ●ロータリエンコーダー関連製品外観図にRP-310/320シリーズ(耐熱型)
   を追加しました。

http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/outerview/encoder.htm

 

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◆◇◆新着カタログ・資料◆◇◆
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 今月のPDFカタログは新規1種。

 ■FP/FX/FZ シリーズ高精度燃料流量計<新規>(自動車関連欄)

  FP/FX/FZ/MFシリーズ各流量検出器並びにLPG質量流量検出システムの
  動作原理から、FM-2500/1500やDF-210A各デジタル流量計との組合せ
  構成・仕様、及び流量計測をサポートする周辺機器を詳細解説。
  エンジンベンチや実走行試験等、試験目的により検出器と表示器を選択・
  組合せ頂くことで、最適な流量測定が可能です。

  http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/catalogs/pdftop.html

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◆◇◆計測コラム◆◇◆
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 デジタル信号処理の基礎 -12  「伝達関数とコヒーレンス関数」

 前回、伝達関数の具体的な計算方法を述べましたが、今回は、伝達関数
 の推定精度を測るために重要なコヒーレンス関数を説明します。

 出力信号 y (t) が、信号 x (t) を伝達系に入力して得られる出力信号
 v (t) とそれに関係ない信号(すなわちノイズ) n (t) の合成とすると、

   y (t) = v (t) + n (t) -------------------------(1)

 となります。ここで、実際に計測出来るのは、x (t) と y (t) だけで、
 v (t) は計測出来ません。また、系の伝達関数を H (f) とすると、

   V (f) = H (f) X (f) -----------------------------(2)

 となり、x (t) の成分だけに起因する出力信号 v (t) のパワースペクト
 ルは

   GVV (f) = |H (f)|2 GXX (f) ---------------------(3)

 と表すことができます。

 ここで、(3) 式のパワースペクトルと全出力 y (t) のパワースペクトル
 の比 γ2 (f) を計算すると、

   γ2 (f) = |H (f)|2GXX (f) /GYY (f)
   (H (f) = GXY (f) /GXX (f) を代入して)
      = |GXY (f) |2 /(GXX (f) GYY (f)) ----------(4)

 となります。この γ2 (f) はコヒーレンス関数(関連度関数)と呼ば
 れ、全出力のパワーの中で、入力信号に基づく成分(すなわち入力信号
 に線形な成分)のパワーの比率を意味しています。

 このように、コヒーレンス関数は、入力と出力の関係の強さを表現する
 比ですので、その値は0 から1の間になり、γ2 (f) = 0 ならば、入出
 力が全く無関係であることを表し、γ2 (f) = 1 ならば、出力が全て入
 力の寄与の成分であることを表しています。

 一般に、コヒーレンス関数が1より小さくなる理由は、以下の原因の1
 つあるいはその複合が考えられます。

  (1) 系が線形でない場合
  (2) 測定系に無関係な外部雑音が混入する場合
  (3) 漏れ誤差(分解能バイアス誤差)が生じる場合
     (伝達系のインパルス応答が時間窓長より長い時)
  (4) 着目する入力信号x(t)以外の他の信号が系に入力されている場合

 などです。

 現実的には、出力のパワースペクトルが非常に小さい場合(すなわち出
 力が応答しない場合)にもコヒーレンス関数が低下します。

 コヒーレンス関数は、伝達関数の推定の信頼度を評価するのに用いられ
 ます。実際的には、0.9 以上のコヒーレンス関数が算出されている周波数
 成分は、信頼出来る伝達関数が推定されていると言って良いでしょう。
                                       (by Himajin)

バックナンバーはこちら:

       http://www.onosokki.co.jp/HP-WK/eMM_back/backcontents.htm

 

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編集後記

 10月からテレビ番組が変わり、こんなことで時節の変化を感じるなん
 て寂しいかぎりです。ニュ-スは今を伝えてくれます。昔では、怖いもの
 は地震・雷・火事・親父でしたが、今では地震・雷・火事そして事件で
 しょうか。怖くて悲しく、気持ちのやり場のないニュースが多く、なぜ
 と疑問ばかりです。その瞬間を察知するには、常に緊張状態。気を緩め
 ることができない考えるだけで疲れてしまいそうな膨大なエネルギーを
 要求され、まして予防回避となるととても個人の枠で考えるのは無理で
 す。実際それぞれに立ち向かって努力されている多くの方がいます。
 一人一人の努力が集まると大きなエネルギーになるのですよね。ドラゴ
 ンボールの元気玉が好きです。センサーをつくることでほんの一部を分
 担させていただきます。

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  発行(株)小野測器 http://www.onosokki.co.jp/
     お客様相談室 mailto: csonosokki.co.jp
        編集責任者   野田 幸治

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